モリコーネを語る、総勢70名のインタビュー対象を選んだ基準とは?

『モリコーネ 映画が恋した音楽家』シーン写真とトルナトーレ監督のエピソード公開

2020年7月に91歳でこの世を去ったエンニオ・モリコーネ。その弟子にして友人でもあるジュゼッペ・トルナトーレ監督が密着し、結果的に生前の雄姿を捉えた最後の作品となったドキュメンタリー映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』が2023年1月13日(金)に公開決定!このたび、シーン写真など13枚と、総勢70名に及ぶ取材者を選んだ理由について語るトルナトーレ監督のコメントが公開されました。

公開されたショットは、モリコーネとトルナトーレ監督がおどけた表情でカチンコと一緒に記念撮影するメイキングショットや、モリコーネが世界的に脚光を浴びるきっかけとなったマカロニ・ウエスタンの金字塔『荒野の用心棒』(64)、『夕陽のガンマン』 (65)、『続・夕陽のガンマン 地獄の決斗』(66)などを手がけた盟友セルジオ・レオーネ監督との貴重な2ショット、劇中でモリコーネに惜しみない賛辞を送るクエンティン・タランティーノ、ブルース・スプリングスティーン、クリント・イーストウッド、ジョン・ウィリアムズら各界の著名人の様子を捉えたシーンのほか、ペンと五線譜で作曲する様子、『アンタッチャブル』(87)や『マレーナ』(00)のほか幾度もアカデミー賞にノミネートされながら受賞に至らなかった彼が映画界への貢献を認められアカデミー賞栄誉賞を2007年に受賞、プレゼンターのクリント・イーストウッドから手渡されたオスカーを手にはにかむ笑顔を見せる光景など、彼の人生を彩った珠玉のシーンを切り取ったものとなっています。

 

また、劇中インタビューに応じるのは、タランティーノも含め総勢70名超の錚々たるメンバーですが、トルナトーレ監督は決して著名人だけを選んだわけではないと語ります。

 

「広い範囲で様々な人たちを横断的に取材」することを大事にし、「大監督たちや、エンニオが出会った著名人、彼の音楽院時代を良く知る旧学友たちまで、あまり目立たない仕事をしている仕事仲間もいます。エンニオの⻑年の仲間である音響技師で、コンサートのみならずレコーディングスタジオでの楽曲録音のときも一緒だった人や、あるとき短い間ながら仕事で一緒になって知り合った人たちなどです」

 

「例えば、映画のポストプロダクションの責任者で、彼と深いつながりはないが、著名な人々は知らないエンニオの一面を知ることになった人などもいます」

 

「彼らのおかげで、インタビューが立体的になり、映画の語りに役立ちました」

人間味あふれるモリコーネの偉業と仕事術にも密着

本作品は、500作品以上の映画とTVの音楽を手掛け、アカデミー賞には6度ノミネートされ、『ヘイトフル・エイト』(15)で遂に受賞、全功績を称える名誉賞にも輝いたエンニオ・モリコーネ。そんな伝説のマエストロ自らが半生を回想する音楽ドキュメンタリー。

かつては映画音楽に対する芸術的評価が低かったため、幾度もやめようとしたという衝撃の事実の告白、そしてそれをいかにして克服したか──。数多の傑作の名場面や、ワールドコンサートツアーの演奏、さらにクエンティン・タランティーノ、クリント・イーストウッド、ウォン・カーウァイ、オリバー・ストーンら70人以上の著名人のインタビューによって、モリコーネの仕事術の秘密が明かされます。

 

『モリコーネ 映画が恋した音楽家』は、2023年1月13日(金)よりTOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマほかで全国順次ロードショー。

 

(資料提供:ギャガ株式会社)