照明は暗みをつくる。光合成装置としての葉。

2019年3月に発表されたアンビエンテックの新製品を体験してきた。

 

ひとつめのTURN(ターン)は、「暗みをつくる灯り」をテーマに夜を特別な時間にするために、人が集まる中心に置くテーブルランプとして考えられた。3種類の金属削り出しで成型し、暗闇で触感を楽しむ演出。

 

一方のSage(セージ)は、ハーブのセージに由来。太陽に代わって光の源となる照明というものの根源に遡ったともいえる意欲作で、光合成装置である葉を○とIだけでデザインしたもの。

 

驚いたのは、見て欲しいと言わんばかりに色が異なるLED素子が並ぶ”葉”の裏側。葉脈からインスピレーションを受けたという。

 

どちらもデザインはニューヨークを拠点に活躍する田村奈穂さん。気さくな語り口の中にも繊細な洞察力と芯の強さが漲っているように感じた。