雪がちらつく2月中旬。PORTER'S PAINTSでおなじみのNENGOさんに伺ったときのことをここに。スタッフの皆さんの屈託のない笑顔がひたすら思い出される。
PORTER'S PAINTSは、ペイントの中でいちばん顔料の種類が多いのも特徴だ。16色もあり、とくに茶系が多い。そのため、室内空間全体を包み込むような、居心地の良い、自然な暮らしの色が作りやすいのだという。
それを実現しているのは、顔料自体が天然由来の草木や砂、土などを使っているため、光の当たり方によって見え方が自然に移ろうから。そんな話を聞きながら眺めてみると、4K/8Kだのといかにカメラやディスプレイが高性能になっても及ぶことのない人間の視覚能力、そして自然の神様が作った天然資源の美しさに改めて気づかされる。もはや感性の領域だ。
自然界への畏敬ともとれる色の数々は、お客様の意向を聞いてTINTER(ティンター、調色師)によって案件毎に「ヒューマンメイド」される。そして過去の施工例はすべて、実際の色サンプルと共にレシピとしてファイリングされる。
TINTルーム(調色室)にはTINTマシーンがあり、16色の顔料をレシピ通りに配合してくれる機械がある。経歴2年半ほどの渡辺あづささんの前職はアパレル業界とのことで、色の感度は高いはず。
また、NENGOさん曰く、女性の方が色の違いには敏感。とくにブルー系の繊細な違いには鋭く反応するとのこと。映像作品の画質について云々する雑誌を編集していた私にも初耳だったが、NENGOでは刷毛で実際にペイントする職人のお二人も女性ということで感心した。
ということで、WEBで検索してみるとこんな記事が。ちょっと趣旨が違う気がするが、頭に入れておいていいだろう。
※ニューヨーク市立大学ブルックリン校の心理学教授、イズリエル・エイブラモフ氏
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/6703/