ブルーレイBOX『空飛ぶモンティ・パイソン』、映像よりも音が凄かった!!

日本語吹き替え入りDVDはあるのに…

かつてTBSラジオ『コサキン』で、関根勤と小堺一機が絶賛していた伝説の英国テレビ番組『モンティ・パイソン』。既に充実した日本語吹き替え入りのDVD BOXを所有しているのですが、ブルーレイBOXが出ると聞けば買わざるを得ませんでした。べつに、リマスター化により高画質になっているという謳い文句に惹かれたわけではありません。というのも、昔のちょっとレトロな映像の方が記憶と重なりやすく、むしろ共感しやすいからです。

絵も音も別次元だった

ところが実際購入してみると、リマスターの威力は想像以上。確かに、色が鮮やかで毒々しく、誇張されたリメイク作品を見ているかのよう。もっと驚いたのが、音声。暗騒音(ノイズ)含め、深くてリアルな背景音・効果音が低く地響きを立てていて、本格的なオーディオシステムをお持ちの方だったら、メンバーの台詞の勢いが唾でも飛んできそうなほどに、ビシビシ伝わってくること請け合いです。また、付属の特製ブックレットも、むしろ詳しくない人にこそ優しい内容で編集されており、分かりやすく魅力を伝えているのがいい。確かに、モンティ・パイソンをリアルタイムで見た世代はいまや少ないのだから、親子で見ながらこうした毒舌ギャグ文化を子どもたちに伝承するためにも、「基本書」は必要でしょう。ただ、巻末にはきちんとマニアックな「特別付録」もあり、往年のファンにとってトピックになることも掲載されているのでご安心を。

今なら炎上必至の毒舌ギャク

それにしても、さすがイギリス。かつての『ドリフ大爆笑』よりも遙かに過激な内容を、BBC国営放送でやっていたことに改めて驚いてしまいます。未見の方も、私のようにDVD-BOXを持っている人も必見、必聴です!