玉置浩二にYouTubeでハマって、LP買っちゃった!

NHK『玉置浩二ショウ』などの再放送がされる度に、YouTubeやTikTokの“オススメ”で過去のライブ映像が上がってくる玉置浩二さん。それを見る度に、安全地帯時代のシャープな歌声と比べて、いまの深みのある“玉置節”と憂いのある表情、声の魅力に引き込まれていました。そんな折り、昨年久々のアルバム「Chocolate cosmos」がリリース。しかもLPでも発売されるとのことで、母親にはCDを、自分にはLPを予約購入しました。

のっけから泣かされる展開。思わず引き込まれる

A面のっけから、クリスマスにピッタリの切なさ全開の曲「Winter Leaf~君はもういない」でハートが鷲づかみされます。続く「むくのはね」は、KinKi Kidsの番組で、玉置さんが即興で作った曲ですが、KinKi Kidsとはまた違う、なんとも味わい深いアレンジ・・・。堂本くんたちもファンも、玉置さんに歌って欲しい!と願っていたとのこと。それもなんだかわかる気がします。

そしてそして、鈴木雅之さんのソロデビュー30周年曲「泣きたいよ」に続くのが、私が一番聴きたかった、「ホームレス」。YouTubeで見たのですが、研ナオコが「命を削って歌ってます」というだけあって本当に泣けまして、それとぜひ比較しながら聴いていただきたい!A面ラストは竹中直人の「ママとカントリービール」です。

さすがのコロンビアレコード、ウェルバランスの立派なサウンド!

そして肝心のLPの音質ですが、新録なので比較的クリアーな音ではありますが、シンプルなアレンジのおかげで豊かな玉置さんの声が聴けます。玉置さんの音像がもっと前に押し出される感じかと思いましたが、そうではありませんでした。いいバランスだと思います。

それにしても、一見哀しい歌詞で人の孤独を歌いながら、玉置さんらしい観察力と人間愛が胸に迫る作品ばかり。みんなが孤独を感じながら痛んでいる今の時代にピッタリ。心震わせて、顔面ぐちゃぐちゃに泣きながらお聴きください!