「みんなでリビングで音楽を」──リビングで“録音”したジャズCD発売

島田奈央子プロデュース「Something Jazzy〜メロディ・イン・ザ・リビングルーム」

JAZZ音楽ライター/プロデューサー・島田奈央子さんプロデュースの新作アルバムCD「Something Jazzy〜メロディ・イン・ザ・リビングルーム」が、7月22日に全国発売されます。クラウドファンディング、配信、ブライトサンズレコードオンラインショップでの先行販売はすでにスタートしています。

 

本作品は、コロナ禍で家時間が長くなった日常にこそ素敵な音楽を届けたいという思いから、「リビングで聞くならこんな音楽を」と島田さん自らプロデュース。オリジナルでレコーディングしてアルバムを作ることになったそう。

 

島田さんは書籍「Something Jazzy 女子ジャズスタイル」で“女子ジャズ”ブームを牽引、現在はジャズイベント「Something Jazzy」を主催するほか、ジャズを中心に執筆・インタビュー活動を展開されています。かつて私が編集人を務めた雑誌「ホワイエ」(ステレオサウンド刊)でも、オーディオファンには目から鱗が落ちる切り口で健筆を振るって下さいました。

 

当時、LINNのネットワークプレーヤーをご自宅で使ってレビューも。実はお父様が某有名家電メーカーにおつとめだったこともあり、幼少期はリビングで家族で正座してレコードを聴いていたとか。さすがに“畳に正座”とまではいかないまでも、「みんなでリビングで音楽を」という発想は島田さんにとって自然なことだったのかも知れません。

 

「時間を気にせず、とことん突き詰めて作り込めた」

作編曲や音楽全般のプロデュースは、東京工業大学卒という異色の経歴ながらテレビCMほかNHKドラマのテーマソングなどでも活躍する作曲家・ドラマーの平井景さん。ジャケットデザインは、島田さんが小学生の頃からの憧れだったアートディレクター・森本千絵さんによるもの。

 

最大の特徴は、録音をすべて隠れ家的リビングスタジオでこなしたことでしょう。リビングで聞くなら、録音もリビングでというコンセプトでしたが、島田さん曰く「時間を気にせず、やりたいことをとことん突き詰めて、作り込めました。平井さん書き下ろしの曲も、これまでと違う雰囲気になりました」と思わぬ効用もあったよう。

 

 

ピアノトリオは一発録り、その他の楽器や歌は追加で重ねていったとのこと。どの曲にもさまざまな楽器の音がちりばめられ、クリアな空間に色とりどりの華やかさが際立つサウンド。島田さんのライナーには「わたしの考えるリビングは、ゆったり穏やかというより、仲間が集まりクリエイティブになれる躍動的な空間」とあります。確かに、家事やテレワークがはかどりそうです。

 

 

「時代が変わっても、音楽は永遠です。心潤う毎日でありますように」(島田さん)

 

 

[参加ミュージシャン]

伊藤 大輔 / ヴォイス、ヴォーカル

山崎 千裕 / トランペット、フリューゲルホルン 越田 太郎丸 / ギター、マンドリン、バンジョー 扇谷 研人 / キーボード、シンセサイザー 村上 聖 / ベース

平井 景 / ドラムス、パーカッション

 

[スタッフ]

プロデュース: 島田 奈央子 

全作曲&サウンド・プロデュース:平井 景 

レコーディング&ミキシング:芹澤 薫樹 (Dream Mix Lab) 

マスタリング:石橋 守

ジャケットデザイン:森本千絵 (goen°)

 

[収録曲]

1. ラ・タティーバ ソング 

2. Say You

3. Drops

4. 夕暮れ時にて

5. Changing

6. モンステラ