じっと眺めていられる一枚のイラスト──旭川の森と横浜の海

しんたにともこイラスト展「森のもよう、海のかたち」

イラストレーター・デザイナーのしんたにともこイラスト展「森のもよう、海のかたち」が、横浜・みなとみらいのインテリアショップ「カンディハウス横浜ギャラリー」で2022年8月23日まで開催中です。

 

今回展示されているのは、しんたにさんがここ数年ハマっているという色鉛筆作品の“原画”。いずれも、カンディハウスのある旭川の森と、カンディハウス横浜のある海をテーマにした書き下ろしです。

 

多摩美術大学を卒業後キヤノンに務めるも、やがてスターバックスのカップを使ったInstagramのモノクロ投稿が人気に。

 

現在は絵本などの書籍のほか、JALグループ機内誌「SKYWARD」の「まちがいさがし」連載、三重県発のカステラ「De Carnero Caste」焼き印イラストなど活動の幅を広げています。

 

「安野光雅さんのように、じっと眺めていられる一枚の絵を描きたくて」

 

とはしんたにさん。“このこは、どうやってここにきたのかな、いまなにをおもっているのかな“──ときにとげとげしくもなりうるコトバのかわりに、一枚のイラストで紡がれるものがたり。シンプルな表現の中にぎっしりと塗り込まれた線が、見る者をにっこり笑顔にさせてくれます。

 

「ぬりぬりしているときが一番楽しい」としんたにさん。展示中の原画はすべて購入可能。額装や送料込みの値段が付されていますが、「色鉛筆は消せないんです」。製作に費やした時間と手間を考えると破格といえるでしょう。

 

四半世紀にわたるカンディハウス横浜の歴史

カンディハウス横浜は1998年に誕生し、来年25周年を迎えます。2004年にはリニューアルしたほか、薄型テレビが登場したときは、ホームシアターインストールショップCadenzaとコラボレーションするなど、次のライフスタイルを先取りする取り組みを重ねてきました。

 

次の世代へどう繋いでいくか──カンディハウス横浜は2021年のリニューアル後、ギャラリーとしての機能も果たしながら“真の豊かさ”をこれからも追求していくことでしょう。

しんたにともこイラスト展「森のもよう、海のかたち」は、横浜・みなとみらいクイーンズタワーA3F「カンディハウス横浜ギャラリー」で2022年8月23日まで開催中(水・木定休)。

 

(取材・写真・文:fy7d遠藤)