『トップガン マーヴェリック』F-18コックピットに6台ものIMAXカメラを持ち込めたワケ──ソニー『VENICE』エクステンションシステム

デジタルシネマカメラヘッド延長システムVENICEエクステンションシステム2 『CBK-3620XS』2023年初頭に発売

ソニーは、デジタルシネマカメラ『VENICE 2』8K/6K用のカメラヘッド延長システムVENICEエクステンションシステム2 『CBK-3620XS』を2023年初頭に発売すると発表しました。

このエクステンションシステムは、ケーブルを介し画質を劣化させずにカメラのヘッド部分だけをカメラ本体から取り外し最長12mの延長を可能にするシステム。『VENICE 2』の撮影品質や操作性をそのままに、特殊な環境下での様々な撮影が可能になります。

 

カメラ本体の設置が難しい狭い場所での撮影やジンバルやクレーンを用いた撮影など、撮影の自由度を広げ多彩な映像表現を実現。また『VENICE』シリーズの内蔵の光学式NDフィルターもそのまま使用できます。

映画『トップガン マーヴェリック』でも大活躍

映画『トップガン マーヴェリック』の撮影監督クラウディオ・ミランダは、次のようにコメントしています。

 

 「『VENICE』エクステンションシステムは、長編の映画撮影の柔軟性を高める素晴らしい機材です。映画『トップガン マーヴェリック』では、3台のカメラに接続する3つの小型のエクステンションシステムを用いて、F-18戦闘機のコックピットに6台のVENICEカメラを配置、飛行中の迫力ある映像をカメラに収めることができました。エクステンションシステムは、クリエイティビティを最大限発揮するための、自由度の高い撮影を可能にしてくれます」

直近のプロジェクトで『VENICEエクステンションシステム2』を使った撮影を進めている、アカデミー賞受賞の撮影監督エリック・メッサーシュミットは、「『VENICEエクステンションシステム2』は、私にとって必要不可欠の大事な機材です。これまで愛用してきた画像センサーを最大限活用しながら、これまでにない撮影を実現できています」

 

ムービーカメラは民生用でもシューティングタイプ一辺倒から、DJIのようなアクションカメラ、ハンドヘルド、ドローンタイプなどへと進化しています。『トップガン マーヴェリック』のように、実写にこだわるトム・クルーズの要望に応えるため6台のIMAXカメラで収録した映像製作の裏側を知ることができました。

 

カメラエクステンションシステム 『CBK-3620XS』(3 mと12 mの計2種のエクステンションケーブルを同梱)は、2023年初頭に発売されます(価格オープン、市場想定価格242万円(税込)、受注生産。『VENICE 2』のファームウェア2.00のアップデートが必要)。

 

(資料提供:ソニー株式会社)