トルナトーレ監督『モリコーネ 映画が恋した音楽家』2023年1月13日公開決定
2020年7月に91歳でこの世を去ったエンニオ・モリコーネ。その弟子にして友人でもあるジュゼッペ・トルナトーレ監督が密着し、結果的に生前の雄姿を捉えた最後の作品となったドキュメンタリー映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』が2023年1月13日(金)に公開決定!その予告編とポスタービジュアルが公開されました。
予告映像は、「彼の音楽は革新的」「現代のベートーヴェンだ」など、クエンティン・タランティーノ、クリント・イーストウッドら名だたる監督・俳優らがモリコーネに惜しみなく賛辞を送るシーンで始まります。
もっともモリコーネ自身は、「最初、映画音楽を作るのは屈辱だった」「私の師は“映画音楽”をバカにしてた」と当時の苦しい胸の内を正直に明かします。
つづいて、世界的に脚光を浴びるきっかけになった「『荒野の用心棒』(64)のイメージ」としてレオーネ監督から黒澤明監督『用心棒』を見せてもらった時のこと、「逃して悔やむのはこの作品だけ」と未だ残念がるキューブリック監督の『時計じかけのオレンジ』(71)とのすれ違い、『アンタッチャブル』(87)で3度目のアカデミー賞にノミネートされたにも関わらず『ラスト エンペラー』(87)の坂本龍一らに敗れ意気消沈する様子などが、日本公演を含むワールドコンサートツアーの演奏の模様とともに映し出されます。
「妻に言った『映画をやめる』と」「でもやめられない、映画音楽のリベンジだ」と語るモリコーネ。『アンタッチャブル』(87)の「正義の力」、『ミッション』(86)「ガブリエルのオーボエ」、『続・夕陽のガンマン』(66)「ジ・エクスタシー・オブ・ゴールド」、『ウエスタン』(69)の「ウエスタン」や4K UHD化が話題となっている『ニュー・シネマ・パラダイス』(89)の「トトとアルフレッド」など印象的な曲の数々が彼の生き様を盛り立てています。
あわせて公開されたビジュアルは、膨大な資料が溢れる仕事場で音楽を創作するモリコーネの姿を捉えたもの。ペンと五線譜のみで生み出される彼の音楽が、その背中から聞こえてくるような臨場感が溢れるポスターとなっています。
人間味あふれるモリコーネの偉業と仕事術にも密着
本作品は、500作品以上の映画とTVの音楽を手掛け、アカデミー賞には6度ノミネートされ、『ヘイトフル・エイト』(15)で遂に受賞、全功績を称える名誉賞にも輝いたエンニオ・モリコーネ。そんな伝説のマエストロ自らが半生を回想する音楽ドキュメンタリー。
かつては映画音楽の芸術的地位が低かったため、幾度もやめようとしたという衝撃の事実の告白、そしてそれをいかにして克服したか──。数多の傑作の名場面や、ワールドコンサートツアーの演奏、さらにクエンティン・タランティーノ、クリント・イーストウッド、ウォン・カーウァイ、オリバー・ストーンら70人以上の著名人のインタビューによって、モリコーネの仕事術の秘密が明かされます。
『モリコーネ 映画が恋した音楽家』は、2023年1月13日(金)よりTOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマほかで全国順次ロードショー。
(資料提供:ギャガ株式会社)
[作品情報]
『モリコーネ 映画が恋した音楽家』
原題:Ennio
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
●本編登場作品(全51登場作品のうち一部):『荒野の用心棒』(64)『革命前夜』(64)『夕陽のガンマン』(65)『続・夕陽のガンマン 地獄の決斗』(66)『ウエスタン』 (68)『死刑台のメロディ』(71)『1900年』(76)『天国の日々』(78)『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』 (84)『ミッション』(86)『アンタッチャブル』(87)『ニュー・シネマ・パラダイス』(89)『Uターン』(97)『海の上のピ アニスト』(98)『ヘイトフル・エイト』(15) ほか
●出演著名人(一部):クエンティン・タランティーノ、クリント・イーストウッド、ウォン・カーウァイ、オリバー・ストーン、ハンス・ジマー、ジョン・ウィリアムズ、ダリオ・アルジェント、テレンス・マリック、ブルース・スプリングスティーン、ベルナルド・ベルトルッチ、ジェイムズ・ヘットフィールド、クインシー・ジョーンズほか
157 分/イタリア/カラー/シネスコ/5.1ch デジタル
字幕翻訳:松浦美奈 字幕監修:前島秀国
公式 HP : https://gaga.ne.jp/ennio/
©2021 Piano b produzioni, gaga, potemkino, terras