「セレクトDSM:エディションハブ」「オーガニックDACモジュール」を12月1日発売
スコットランドのオーディオメーカーLINN(リン)は、ミュージックプレーヤー&アンプの新製品「SELEKT DSM : Edition Hub(セレクトDSM:エディションハブ)」とセレクトDSM用DACモジュール「ORGANIK DAC Module(オーガニックDACモジュール)」の2022年12月1日発売をアナウンスしました。
このコンパクトな筐体は、ネットワーク再生やストリーミングからUSB、ブルートゥース、HDMIに至るまで、あらゆるデジタルソースを高品位に再生するプレーヤーであると同時に、アンプも搭載可能なLINNの今後の中核をなす製品。ユーザーの必要に合わせてカスタマイズ可能であるとともに、新たなモジュールが開発されれば差し替えて使い続けることができる──アナログレコードプレーヤーLP12の登場とともに創業当初から約半世紀に亘り培われてきたLINNの「アップグレード」の理念を改めて見つめ直すこととなった、画期的な製品といえるでしょう。
LINNの製品群はこれまで、KLIMAX(クライマックス)を頂点に、AKURATE(アキュレイト)、MAJIK(マジック)の3シリーズでヒエラルキーを構成していました。
今回の「SELEKT DSM : Edition Hub」は、事実上その中核を構成してきたAKURATEの置き換え。ただより重要なのは、いままでAKURATEとMAJIKの間にありながらこのヒエラルキーのどこに属するのかいまひとつ不明瞭だったSELEKTファミリーが、逆に、エントリーからトップエンドまで広くカバーすることになったという“シリーズ再編”こそが重要です。ちなみに、従来のSELEKT DSMは「Classic Hub」と称することとなりました。
![LINN KLIMAX DSM/3](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=841x10000:format=jpg/path/s9fce39209a358eea/image/i5f0121265aab5bef/version/1665561303/linn-klimax-dsm-3.jpg)
![LINN SELEKT DSM:Classic Hub](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=841x10000:format=jpg/path/s9fce39209a358eea/image/i40898e942f7d2d81/version/1665561372/linn-selekt-dsm-classic-hub.jpg)
そして、まさにLP12のアップグレードサービスのように、筆者宅で愛用するようなClassic Hubユーザーも、今回のEdition Hub向けに発売される新しいDACアーキテクチャ「ORGANIK DAC Module」を装着可能。LINN Japanのニュースリリースによれば、KLIMAX DSM+KATALYST DACよりも今回のSELEKT DSM+ORGANIK DACの方が音質的に上とLINN本国は評価しているようで、「Classic Hub」に「ORGANIK DAC Module」を装着した音にはやく触れてみたいものです。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=841x10000:format=png/path/s9fce39209a358eea/image/id5d7b07ae71ada5d/version/1665561231/image.png)
また、AKUTATEユーザーは、ORGANIK DAC搭載SELEKT DSM : Edition Hub購入にあたりメーカーによるアップグレードサービスが受けられることもアナウンスされています。
SELEKT DSM : Edition Hub(セレクトDSM:エディションハブ、176万円・税込〜)、セレクトDSM用DACモジュール「ORGANIK DAC Module(オーガニックDACモジュール、77万円・税込〜)は、2022年12月1日発売。
(文:遠藤)