照明のFLOS×カシミヤのFALCONERI…イタリアの両雄が、粋なグリーンとオレンジで[DESIGNART TOKYO 2022関連]

イタリアのFLOSとFALCONERIがコラボ

イタリアの照明ブランドFLOS(フロス)とイタリアのカシミヤブランドFALCONERI(ファルコネーリ)のコラボレーションイベント「FALCONERI × FLOS」が、FALCONERI銀座店で2022年11月11日(金)まで開催されます。

展示されるFLOSのメインプロダクトは、Achille Castiglioni(アキッレ・カスティリオーニ)&Pio Manzù(ピオ・マンズー)デザインによる「Parentesi(パレンテージ) 50」。発売50周年を記念し、昨年、2人のデザイナーにちなんだ2色”ターコイズ” と“シグナルオレンジ”で発表されました。

 

この2色は、FLOSデザインキュレーターCalvi Brambilla(カルヴィ・ブランヴィッラ)とカスティリオーニの娘Giovanna Castiglioni(ジョヴァンナ・カスティリオーニ)、そしてマンズーの息子Giacomo Manzoni(ジャコモ・マンゾーニ)が、2人の巨匠の作品を入念に調査の上、選択したもの。

 

“ターコイズ”は、アキッレがとても気に入っていた色で、「70年代初め、私たちのアパートのすべてのドアの装飾にこの色を使用しました」と、ジョヴァンナは振り返ります。

 

一方の“シグナルオレンジ” は、マンズーが自動車のプロトタイプに使用した色であり、カーデザイナーとしての彼の仕事の一貫性を表現する色です。

 

そしてこの2色は、FALCONERIの2022年秋冬コレクションのシーズナルカラーでもある鮮やかな色合い“ユーカリグリーン” ”クラブオレンジ”と完璧な組み合わせと言えます。

 

店内にはこの「Parentesi 50」以外にも、「Bellhop(ベルホップ)」「Bon Jour(ボンジュール)」「IC Light」「Lampadina」 「Lastorder」といった人気製品が、表情豊かな美しい光で店内を演出しています。秋の銀座で、上質なカシミヤと上質な光を楽しめます。

Parentesi (パレンテージ)

発売された1971年から2020年までに80万個を販売した「Parentesi」は、FLOSを代表する商品のひとつ。 ピオ・マンズー (「Parentesi」誕生の2年前1969年に交通事故で他界) の原画をアキッレ・カスティリオーニが幾多の修正を重ねて誕生した本製品は、世代をこえて世界中のデザイン愛好家を魅了しています。

 

ぴんっと張ったワイヤーと湾曲したエレメント間に生ずる摩擦によって、灯具の高さを特別な工具なしで自在に調整できる画期的な構造が特徴で、機能性と使い勝手の良さを徹底的に追求し余計なものを削ぎ落したミニマル なデザインで、機能美も体現したプロダクトです。

 

「Parentesi」は、動と静、デザインとエンジニアリング、洗練さとシンプルさといった、相反するものを完璧に融合させた作品といえるでしょう。1979年にコンパッソドーロを受賞しています。

FLOSについて

FLOSは、1962年に設立された、住宅照明および建築照明の製品やシステムを提供する国際企業。創造的かつ革新的な照明ソリューションの世界的なリーディングカンパニーとして、アキッレ&ピエルジャコモカスティリオーニ、フィリップ・スタルク、アントニオ・チッテリオ、マルセル・ワンダーズ、コンスタンティン・グルチッチ、ジャスパー・モリソン、パトリシア・ウルキオラ、ロン・ジラッド、ロナン&エルワン ブルレック、マイケル・アナスタシアデス、ヴィンセント・ヴァン・ ドゥイセン、nendo、フォルマファンタズマなど、多くの才能豊かなデザイナーたちによって誕生した象徴的な名作の数々は、オリジナルのカタログで世界に発信されています。

 

FLOSはこうした新しい創造的な才能を見いだすと共に、技術的研究、革新的な取り組みを継続。2014年11月、イタリアの投資会社Investindustrial社がFLOS社の株式の過半数を取得したことでさらにグローバルに拡大。2015年6月には、イタリアの建築屋外照明のAres社がフロスグループに加わり、屋外部門はデコラティブ照明、アーキテクチュラル照明、カスタムメイドと並んで、FLOSの第四の生産部門となりました。

 

2018年11月、FLOSはB&B Italia、Louis Poulsen、Arclineaとともに、投資会社InvestindustrialとThe Carlyle Groupのコラボレーションから生まれたプロジェクトであるThe Design Holdingの一員に。このホールディングは、インテリアデザイン分野では世界最大のグループとなっています。

 

2019年6月、ロベルタ・シルバがFLOSのCEOに就任。The Design Holdingの指揮のもと、ホールディングの経営的発展を担っています。FLOSは、今日照明における統合的なソリューションを提供する企業として、世界90ヵ国以上に輸出し、ローマ、ミラノ、 パリ、リヨン、ニューヨーク、ストックホルムに直営店を展開中。

 

FLOSの作品は数々の国際的な賞を受賞しており、その多くが世界の主要な美術館やデザイン博物館のパーマネントコレクションに収蔵されています。日本フロスは1981年より開設。

カルツェドニアグループについて

Calzedonia(カルツェドニア)は、1986年にヴェローナ近郊で設立され、レッグウェアやビーチウェアをフランチャイズ販売網を用いた新しい手法で販売し成功を築きました。その後、Intimissimi(インティミッシミ)やTezenis(テゼニス)でランジェリー市場にも範囲を広げ、さらにはFalconeri(ファルコネーリ)にニットウェア、Atelier Eme(アトリエ・エメ) のウェディングドレスやパーティードレス、Signorvino(シニョルヴィーノ)のワインショップが加わり、そしてメンズの Intimissimi Uomo(インティミッシミ・ウオモ)も誕生しました。

 

カルツェドニアグループ成功の秘訣は、商品の豊富さとトレンドへのこだわり、そして圧倒的な品質と価格のバランスなどが要因としてあげられ、その結果、グローバル志向により現在は世界55か国以上の4,900を超えるショップを構えています。

FALCONERI(ファルコネーリ)について

Falconeri(ファルコネーリ)は、高品質でありながらもメイド・イン・イタリアにこだわり、手ごろな価格で幅広いアイテムで展開しています。カシミヤをはじめとする最高級の天然素材を使用し、クラフツマンシップによる伝統とモダンで洗練されたデザインの融合、そして細部へのこだわりが際立つアイテムを提供しています。

 

製造工程の大部分は、イタリア・ トレントの自社工場で行われています。シグネチャーであるスーペリアカシミアニットは、デザインとカラーバリエーションが豊富にそろっています。現在ファルコネーリは世界に100店舗以上を展開しており、今後はアメリカやアジアにも拡大していきます。

 

(資料提供:日本フロス、取材・写真・文:遠藤)

 

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