ラッパーのマシン・ガン・ケリー（コルソン・ベイカー）と、名優ケヴィン・ベーコンの共演するノンストップ・ アクション『ワイルド・ロード』が2022年12月2日(金)より全国ロードショー公開。このたび、一度乗ったが最後、途中下車不可能な状況に陥ってしまった「乗り物映画」といえば1975年公開の高倉健や千葉真一らが活躍した『新幹線大爆破』（The Bullet Train, Super Express 109）ですが、同様の高速特急系パニック映画の歴史を振り返ってみましょう。

高層ビルのエレベーターに爆弾が仕掛けられた乗客閉じ込め事故で、SWAT隊員のジャック(キアヌ・リーヴス)は乗客の救助に無事成功したが、あと一息のところで犯人(デニス・ホッパー)を逃してしまいます。数日後、逃げた犯人からジャックのもとに、時速80kmを下回ると爆発する仕掛けの爆弾を路線バスに仕掛けたと電話があり、犯人の復讐が開始。ジャックは、標的となったバスに飛び移って乗り込むも、車内のトラブルで運転手が負傷。代わりにスピード違反で免停中のアニー(サンドラ・ブロック)が運転を任されることに。80km以上のスピードで走り続けながら、次々と襲い掛かる問題に立ち向かうジャックたちですが、ついに判明した犯人は意外な人物でした・・・。

深刻化する地球温暖化を防ぐため、79ヵ国にCW-7と呼ばれる人工冷却物質が撒かれた結果、地球は氷河期に突入。1年かけて地球を一周する列車「スノーピアサー」に乗車した人だけが生き残ります。列車の中では階層分けされており、すべてを支配する富裕層は前方車両で贅沢な暮らしを送る一方、後方車両に住む貧困層は厳しい生活を強いられていました。貧困階級のカーティス(クリス・エヴァンス)は理不尽な支配に立ち向かうべく仲間と共に反乱を企て、拘束されていたエンジニアのミンス(ソン・ガンホ)を解放、先頭車両を目指して戦いを挑みますが、そこには思いもよらぬ罠が仕掛けられていました・・・。

ソウルでファンドマネージャーをしているソ・ソグ(コン・ユ)は、娘のスアンが誕生日に母に会いたいという願いを叶えるため、別居中の妻のもとに娘を届けるべく、ソウル発釜山行きの高速鉄道KTXに乗り込みます。直前にはソウル駅周辺で不審な騒ぎが起きており、発車直前にも異様な様子で車内に駆け込み倒れ込む女が。介抱しようとした乗務員が女に襲われゾンビのように狂暴化し、次々に周囲の乗客を襲い、車内は狂暴化した人間たちがひしめく地獄と化していきます。感染者の性質に気付いたソグは、感染者を中間の車両に隔離することに成功。しかし、その車両を挟んで娘と離ればなれになってしまったソグは、娘を守るため感染者うごめく車両を突破しようと・・・。

伊坂幸太郎のベストセラー小説をブラッド・ピット主演でハリウッド映画化。謎の女性から電話越しにブリーフケースを奪うよう指令を受けた、世界で最も運の悪い殺し屋レディバグ（ブラッド・ピット）。気合たっぷりに東京発・京都行の超高速列車に乗り込み、早々にケースをゲットするも下車できず、次々と乗りこんでくる殺し屋たちに襲われます。時速350kmの車内で繰り広げられる決死のバトルの行方は？『キル・ビル』を思わせる日本の描写、終盤に登場するサンドラ・ブロックにもビックリ。

組織から金とコカインを盗んだフレディのスリリングな逃亡劇を描いたアクション映画。腹部に銃弾を受けながらも命からがら逃げ出し、長距離バスに乗り込んだフレディ（コルソン・ベイカー）。しかし、ボスのヴィック（ドレア・ド・マッテオ）は裏切りを絶対に許さない冷酷な女で、フレディと共謀した仲間たちを次々と捕らえ殺していきます。しかし、フレディには何としても逃げ切らなければいけない理由が。それは、これまで犯罪を繰り返し父親らしいことはなにひとつしてやれなかったひとり娘リリーのためでした。ヴィックの追手が迫る中、出血多量で意識が朦朧としていくフレディ。車内には怪しい行動を取る乗客もいる中、藁をもすがる思いで助けを求めた父親（ケヴィン・ベーコン）は──。

『ワイルド・ロード』は、2022年12月2日(金)より全国ロードショー公開。

［作品情報］

『ワイルド・ロード』

原題:One Way

出演:コルソン・ベイカー、ストーム・リード、ドレア・ド・マッテオ、トラヴィス・フィメル、ケヴィン・ベーコン

監督:アンドリュー・ベアード

脚本:ベン・コンウェイ

撮影:トビア・センピ

編集:ジョン・ウォルターズ

2022 年/アメリカ映画/英語/97 分/ビスタ/5.1ch/字幕:江﨑仁美/映倫 PG12

/提供:ニューセレクト/配給:アルバトロス・フィルム/wild-road.jp 

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