家では毎日週末のように寛ぐ──アルフレックス2022新作ソファ「Weekend」

アルフレックス2022秋の新製品を発表

高級家具ブランドarflex(アルフレックス)が2022年秋の新製品を発表。

 

半年で2度目の新作発表とともに値上げのアナウンスもありましたが、昨今の環境に合わせた柔軟な対応と考えれば合点がいきます。

 

ソファ、テーブル、チェアの3作品はいずれも魅力たっぷり。早速見ていきましょう。

ソファ「Weekend」

1970年代の創業時、応接間からリビング中心のすまいが移行する中でアルフレックスが提案したのは、自由でリラックスできる空間としてのリビング、その中心アイテムとしてのソファでした。

 

これを現代流に再解釈したのが新作ソファ「Weekend」。効率的だが慌ただしい日々にあっても家のリビングでは心からリラックスできるようにとの願いが込められています。

これは、Y世代と呼ばれる42歳から27歳の精神に訴える提案、いわゆる「エモ消費」を狙ったもの。機能やデザインだけではなく、2000年代に「コト消費」、2010年代に「トキ消費」と時代に柔軟に対応してきたアルフレックスが放つ、2020年代に求められる情緒や空気感、人間らしさを表現したソファだといいます。

 

455mmという高めのシートハイは、ドンと体を委ねるにも立ち上がるにも便利なもっとも現代的なポイント。

そして、マイクロファイバーを用いたシートや背クッションには、少しギャザー(皺)がつけられパイピングの芯にもあえてコシのない麻紐を使うことでゆらぎやうねりを表現しています。

ユニットも、1800mmのリラックスできるシェーズロングや、コーナーにも単体でも組み合わせ可能で実は幅広でいちばんリラックスできる六角形のHEXユニットも用意。柔軟なレイアウトに資するだけでなく、視覚的にも空間を広く見せる効果を発揮します。

リビングテーブルELEMENTO

次に紹介されたのは、そんな豊かな時間を恒久的に演出してくれるモニュメントとして相応しいリビングテーブルELEMENTO(エレメント)。

大城健作デザインによるこだわりのこの製品は、アルミのインゴットを砂の型に流し固める手作業の砂型鋳造で作られたフレームと、厚さ15mmにもなる贅沢なガラス天板が特徴で、普遍的なフォルムは他のシリーズとも合わせやすそうです。

ダイニングチェアNOSTOS

そして、もうひとつはチェア。イタリアの伝統的なキアヴァリチェアや北欧家具からインスパイアされたノスタルジックなNOSTOS(ノストス)。

 

帰郷という名のこのチェアは、ミケーレ・カッザニーガ、シモーネ・マンデリ、アントニオ・パグリアルーロの3人で設立されたイタリア・ミラノのデザインチームCMPデザインによるもの。

ぱっと見すべて無垢材削り出しのようでありながら、3mmの板を5枚にスライスした後ふたたび貼り合わせてプレスするという手間のかけよう。いかにもフィンユールっぽいアームは、NCルーター成形のあと仕上げは手で行っているそうです。

成形合板と同じ強度で、材料をムダにせず、最高の使い心地を実現した一脚と言えるでしょう。

 

(取材・写真・文:遠藤)

 

アルフレックスジャパン新作公式

https://www.arflex.co.jp/products/newmodel2022