プーチンの冷徹な一面の序章!『リトビネンコ暗殺』ノンフィクションドラマ化

ノンフィクションドラマ『リトビネンコ暗殺』放送・配信決定

「プーチンに毒を盛られた」と言い残して死んだ元KGB職員を描くノンフィクションドラマ『リトビネンコ暗殺』が、動画配信サービス「スターチャンネルEX」で12月22日(木)より独占配信、「BS10 スターチャンネル」では2月6日(月)より独占初放送されます(2月5日(日)第1話は先行無料放送)。

©ITV Studios Limited All rights reserved.

2006年11月、ある男の一枚の写真が世界に衝撃を与えます。彼の名は、アレクサンドル・リトビネンコ。イギリスに亡命したFSB(ロシア連邦保安庁)及びKGB(ソ連国家保安委員会)の元職員だった。

 

瀕死の床で彼は「私に毒を盛ったのは、ロシア大統領のウラジーミル・プーチンだ」と訴えました。そして彼の死後、体内から猛毒の放射性物質“ポロニウム210”が検出されます。

 

“ロンドン警視庁史上最も複雑、かつ危険な捜査”と言われた「リトビネンコ事件」。本作はこの未曽有の事件の真相を追求し、懸命に戦ったロンドン警視庁の捜査官たちと、夫を亡くした妻マリーナ・リトビネンコの10年間に及ぶ苦難の捜査の全貌を、警察と遺族ら全面協力のもと、徹底的なリサーチに基づき映像化したノンフィクションドラマです。

ロシア国家の冷酷な一面の「はじまり」

アレクサンドル・リトビネンコを演じるのは『80日間世界一周』『ドクター・フー』のデヴィッド・テナント。英国の国民的スターであるテナントが製作総指揮にも名を連ね、キャリア最高ともいえる迫真の演技を見せます。

 

妻マリーナを演じたのは、ロシア出身の『ブラックリスト』『リベンジ』のマルガリータ・レヴィエヴァ。

 

脚本は『キリング・イヴ/Killing Eve』『Lupin/ルパン』『クリミナル』の注目のクリエイター、ジョージ・ケイ。『フォーティチュード/ 極寒の殺人鬼』『ピーキー・ブライダーズ』のパトリック・スペンスが製作総指揮を務めています。

 

放送を前に、ジョージ・ケイは次のようなメッセージを寄せています。

 

「本作は、世界とプーチンとの関係がかつてないほど不安定になった時期に脚本が書かれ、撮影された。サーシャ(アレクサンドル・リトビネンコ)の殺害は、ロシア国家の敵とみなされる人物に対する一連の冷酷な攻撃の始まりであり、このことはかつてないほど重要な意味を持つ」

 

本作は、イギリスのテレビ局ITVが今月12月8日に開設するストリーミングサービスITVXの目玉作品であり、現在進行中のロシアによるウクライナ侵攻という国際情勢とも重なって世界中で熱い注目を集めており、本国イギリスのほか日本を含む世界80ヵ国以上での配信・放送が決定。スターチャンネルEXでは、本国配信の12月15日から1週間後というスピードで配信されます。

アレクサンドル・リトビネンコとは?

アレクサンドル・リトビネンコは、2006年11月、ロンドンで放射性毒物を投与され暗殺された旧ソ連国家保安委員会(KGB)の流れをくむロシア連邦保安局(FSB)の元工作員。1998年に当時プーチンが長官を務めていたFSBを記者会見の席で批判し逮捕投獄され、2000年にイギリスに亡命すると、プーチン政権下で行われたさまざまな事件の内幕を暴露します。

 

2006年10月にイギリス国籍を取得したのも束の間、11月1日、リトビネンコは突然嘔吐し、入院した病院で「毒を盛られた」と主張。病床で撮影された1枚の写真はその訴えと共に世界に衝撃を与えます。

 

そしてロンドン警視庁による事情聴取に対し、「暗殺を指示した黒幕はウラジーミル・プーチンである」と断言、11月23日に死亡しました(享年44)。死後、プーチン大統領を糾弾する内容の遺書が公表されています。

 

本作はこの「リトビネンコ事件」を警察視点で追ったドキュメンタリー番組『KGBの刺客を追え』(2017)を製作した英国アカデミー賞(BAFTA)受賞者のリチャード・カバジが共同プロデューサーとして参加し、リトビネンコの妻マリーナとロンドン警視庁の捜査官ら関係者全面協力の元、死の間際に病室で行われた事情聴取から、死因の毒物、放射性物質ポロニウム210の特定、容疑者の追跡、そしてロシア政府との困難極まる駆け引きなどを経て、2016年にイギリス政府としてプーチンが関与したとの見解を正式に表明するまでの10年間に及ぶ苦難と奮闘を徹底的なリサーチに基づき再現。ロシア政府と歴代イギリス首脳の親密さや、“亡命イギリス市民”リトビネンコの死の真相究明に対して消極的だった英国政府の様子が実際の報道映像とともに映し出され、本格調査にこぎつけるまでの妻マリーナや、ロシアに乗り込むロンドン警視庁の刑事たちの奮闘ぶりも注目です。

リアルなドラマに世界が注目

心に響くドラマにするため、ロンドンの日本食レストラン「itsu(イツ)」、リトビネンコが眠るハイゲート墓地など、実際の現場で撮影。その墓地での撮影の日、2021年9月に欧州人権裁判所がリトビネンコ殺害の責任はロシアにあると判決を下し、ロシア政府に対して、妻マリーナに損害賠償金の支払いを命じました。

 

しかしこの判決内容を受け、ロシア政府の大統領報道官は「事実無根」として非難し、賠償金の支払い拒否を表明。本作の公開は現在進行中のロシアによるウクライナ侵攻という国際情勢とも重なり世界中で熱い注目を集めており、本国イギリスのほか日本を含む世界80ヵ国以上での配信・放送が決定しています。

 

ノンフィクションならではの恐ろしさとリアリティに溢れる手に汗握る展開は、原発事故の内幕に生々しく迫ったHBOドラマ『チェルノブイリ』を彷彿させます。

 

『リトビネンコ暗殺』は、「スターチャンネルEX」で12月22日(木)より独占配信、「BS10スターチャンネル」では2月6日(月)より独占初放送(2月5日(日)第1話は先行無料放送)。

 

(資料提供:株式会社スターチャンネル)

[作品情報]

海外ドラマ『リトビネンコ暗殺』(全4話)

【脚本】ジョージ・ケイ(『キリング・イヴ/Killing Eve』『Lupin/ルパン』 『クリミナル』シリーズ ) 

【製作総指揮】パトリック・スペンス( 『フォーティチュード/極寒の殺人鬼』 『ピーキー・ブライダーズ)ほか 

【監督】ジム・フィールド・スミス(『クリミナル』シリーズ)

【出演】デヴィッド・テナント(『80日間世界一周』 『ドクター・フー』)、マルガリータ・レヴィエヴァ( 『ブラックリスト』 『リベンジ』 )、 マーク・ボナー(『ライン・オブ・デューティー』 『埋もれる殺意』、ニール・マスケル(『スモール・アックス』)ほか

 

©ITV Studios Limited All rights reserved.