超レアで隠れた名作「JAIHO」2月配信作品公開

書店員のオススメのように毎日目利きが推してくれる「JAIHO」

毎日1作品、世界中のさまざまなジャンルやカテゴリーから、映画のエキスパートたちが厳選した新たな作品を配信する配信サービス「JAIHO」。書店員のオススメのように、市山尚三(東京国際映画祭プログラミング・ディレクター、映画プロデューサー)、暉峻創三(大阪アジアン映画祭プログラミング・ディレクター、映画評論家)、松岡環(インド映画字幕翻訳者、アジア映画研究者) 江戸木純(映画評論家、プロデューサー)といった目利きにより、隠れた名作を紹介してくれます。

 

この2月にも、日本未公開で公開が望まれていた超レアな3作品をはじめ、今こそ見るべき作品群が配信されます。

カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)『プレイ』

『フレンチアルプスで起きたこと』(2014)【2/15〜4/15 配信】が第67回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」審査員賞を受賞し、『ザ・スクエア 思いやりの聖域』(2017)と最新作『逆転のトライアングル』(2022)が2作連続でカンヌの最高賞パルムドールを受賞しているスウェーデンの鬼才、リューベン・オストルンド監督の2本目の⻑編監督作品。

 

実際の事件をベースに格差社会や移⺠問題を鋭くえぐり、正論の危うさや人間の精神的なもろさを容赦ない心理描写と卓越したショットで映し出し、オストルンドの名を一躍世界に広めた出世作です。第64回カンヌ「監督週間」部門でプレミア上映されて話題を呼び、第24回東京国際映画祭では監督賞を受賞しています。

 

本作の舞台は、スウェーデン第2の都市ヨーテボリの大型ショッピングモール。複数の黒人の少年たちがたむろしています。彼らの視線の先は、買い物中の白人の少年たち。やがて白人の少年たちに付きまとい始め、携帯を見せろと話しかけ盗まれた携帯ではないかといいがかりを付け自分たちのペースに巻き込んでいきます。暴力は使わず、「良い刑事/悪い刑事」的に役割を分担しながら相手を追い詰める窃盗行為は続き、やがて新たなターゲットが。かくして白人少年とアジア系少年からなる3人組の悪夢の1日が始まります...。

自由な性と愛を描くアラン・ギロディ監督による大人のコメディ・ドラマ 『ノーバディーズ・ヒーロー』

セクシュアリティをユニークな物語の中で軽やかに語り、独自の地位を確立しているアラン・ギロディ監督による最新作。第62回カンヌ国際映画祭「監督週間」に出品された『キング・オブ・エスケープ』(2009)で世界的注目を浴び、続く『湖の見知らぬ男』(2013)【1月27日〜3月27日配信】は第66回カンヌ「ある視点」部門に出品され大評判に。第72回ベルリン国際映画祭コンペティション部門でプレミア上映された本作品は、娼婦に恋してしまう男と、テロ事件に動揺する市⺠の感情を並べて描き、硬軟をあわせ持つドラマです。きわどいユーモアも交えて人種や性に対する先入観を描くギロディ監督の独自のセンスに注目です。

 

舞台は、フランス中央部の美しい街クレールモン=フェラン。独身のシステム・エンジニア男性のメデリックは、街角で中年娼婦のイザドラに一目ぼれし無料でセックスをしようと口説きます。一方、街の中心部でテロ事件が発生し、市⺠は動揺。メデリックはホームレスのアラブ系⻘年を自宅にかくまうも、建物の他の住⺠たちの間で意見が割れます。イザドラには彼女の商売を認めながらも嫉妬深いという厄介な夫がおり、メデリックの前に立ちふさがります。果たしてメデリックはこの入り組んだ状況を打開できるでしょうか...?

ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞ラブ・ディアス監督作品『北(ノルテ)-歴史の終わり』

フィリピンの社会・政治を背景に、ドストエフスキー「罪と罰」をモチーフに様々な人間ドラマを“怪物的映画作家”とも呼ばれる監督ラブ・ディアスが驚異的な⻑回しで描きます。

 

舞台はフィリピン北部のイコロス州の街。優秀な法学生であるファビアンは教員や仲間と議論を交わし、世の中の悪は抹殺すればいいと極論を主張します。一方、貧しい暮らしのホアキンは脚に怪我を負い、家族を養うこともままならず。ホアキンの妻は金貸しを営む中年女性を頼るも、金貸し女性は貧困者に非情な態度を取り続けます。ファビアンは自分なりの正義を貫く形で殺人を犯し、その罪を無実のホアキンに着せてしまう。ふたりには苦難の道のりが待っていました...。

 

[サービス概要]

「JAIHO」

料金: 月額770円(税込) ※初回加入時のみ、2週間無料

サイト: www.jaiho.jp

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JAIHO 公式 Instagram: @jaiho_JP