「ザ・シネマメンバーズ」で3ヶ月連続ヴィム・ヴェンダース特集
ミニシアターに特化した動画配信サービス「ザ・シネマメンバーズ」をご存じですか?「レトロスペクティブ:ヴィム・ヴェンダース」と題したヴィム・ヴェンダース監督特集を組み、2月から3ヶ月連続で配信します。
ヴィム・ヴェンダースは、1970年代に長編映画デビュー、1980年代から90年代のミニシアター・ブームを牽引、ロードムービーというジャンルを世の中に定着させた現代ドイツを代表する監督です。長年日本でも愛されており、2021年には最新レストア素材を使った大規模な特集上映が開始されて大盛況となりました。
「ザ・シネマメンバーズ」では、「レトロスペクティブ:ヴィム・ヴェンダース」と題し、ヴェンダース自らの監修で生まれ変わったレストア版を含 んだ彼のフィルモグラフィーを存分に味わえる珠玉の作品群を3ヶ月に亘って大特集。2月は人気の“ロードムービー3部作”を含む、初期の名作7作品の配信を開始します。
●『緋文字(1972)』2月4日~配信
不朽の名作小説の映画化。恥辱の刻印を押された女性の波瀾万丈の生き様。
ヴィム・ヴェンダースが40年以上のキャリアの中で唯一手がけた歴史劇。何度も映画化されてきたナサニエル・ホーソーンの小説を原作に、コミュニティの規律や偏見によって孤立した女性の苦悩と尊厳を描き出します。
●『さすらい(1976) 【4Kレストア版】』 2月11日~配信
即興で綴る「映画を届ける旅」── ヴィム・ヴェンダースによるロード・ムービー3部作の最終章。
ヴィム・ヴェンダース監督のロードムービー3部作最終章。小さな町の映画館 を渡り歩く男たちの旅を、スタッフが実際に旅をしながら即興で演出。カンヌ国際映画祭FIPPERSCI(国際映画批評家連盟)賞を受賞しました。
●『まわり道 【4Kレストア版】』 2月11日~配信
ゲーテの青春小説をヴェンダースが翻案。作家を志す若者のモラトリアムな彷徨を紡ぎ上げたロードムービー。
ヴィム・ヴェンダースが『都会のアリス』に続いて撮り上げた“ロードムービー3部作”の第2作。ゲーテの「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」を現代に翻案し、さまよえる若者の孤独を寂寥感漂うムードで描きます。
●『都会のアリス 【レストア版】』 2月11日~配信
映画作家ヴェンダースの原点。青年と少女のあてどない旅を綴るロードムービーの名作。
『まわり道』『さすらい』へと連なるヴィム・ヴェンダースの“ロードムービー3部作”の第1作。ひょんなことから旅の道連れとなった青年と少女の不思議な交流劇が、粒子の粗いモノクロ映像で詩情豊かに展開します。
●『アメリカの友人 【4Kレストア版】』 2月18日~配信
詐欺師トム・リプリーの完全犯罪の行方は? 名匠ヴィム・ヴェンダースの映像美が際立つサスペンス。
ヴィム・ヴェンダースがパトリシア・ハイスミスの小説「トム・リプリー」シリーズを原作に、娯楽性を備えたサスペンス映画を製作。監督ならではの映像美がアーティスティックな雰囲気を醸し出します。
●『ニックス・ムービー/水上の稲妻』2月18日~配信
ヴィム・ヴェンダース×ニコラス・レイ。伝説的なコラボレーションから生まれた虚実入り混じる異色作。
ヴィム・ヴェンダースが『大砂塵』『理由なき反抗』などの孤高の映画作家ニコラス・ レイとのコラボレーションを実現した一作。現実と虚構が錯綜する映像世界に、死期迫るレイの壮絶な姿が刻み込まれた異色作です。
●『ことの次第 【4Kレストア版】』 2月25日~配信
撮影中止の危機に見舞われた映画クルーの夢と現実。ヴェンダースの私的な葛藤が反映されたモノクロ映画。
『ハメット』でフランシス・F・コッポラと衝突したヴィム・ヴェンダースが、その苦い経験を投影させたベネチア国際映画祭金熊賞受賞作。新作の撮影中断に追い込まれた映画監督の虚ろな心象風景を浮き彫りにしています。
ザ・シネマ メンバーズとは?
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