文化庁メディア芸術祭25年を振り返る「A Quarter-Century of Japan Media Arts Festival」開催中

戸倉俊一、「25周年でいったん線を引く」──次年度から新展開を示唆

文化庁が主催する企画展「A Quarter-Century of Japan Media Arts Festival」が、2月14日(火)まで、東京・天王洲の寺田倉庫 B & C HALL / E HALLで開催中です。

 

本企画展は、文化庁が25年に亘り開催してきた「文化庁メディア芸術祭」の受賞作品の、いわばアーカイブ。メディア芸術の創造とその発展を図るため、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供する「文化庁メディア芸術祭」を総括するものです。

開催に先立ち行われた開会式では、冒頭、文化庁長官の戸倉俊一が挨拶に立ちました。

 

「文化庁は来月京都に移転します。文化庁メディア芸術祭も、この25周年でいったん線を引かせていただきますが、これからも、人材育成と作品のアーカイブを整理し、グローバルに展開できる新たな日本のメディア芸術を世界に発信するための展開を考えていきたい」と、本企画展が文化庁メディア芸術祭関係者を慰労する会であるとともに、メディア芸術祭は次年度よりリニューアルすることを示唆しました。

続いて、過去の受賞者が登場。第18回アート部門優秀賞『これは映画ではないらしい』の五島一浩ら15人がひな壇に上がりました。

懐かしいアニメーション作品や漫画、映像作品などてんこ盛りの博物館

会場は、エントランス左側に、文化庁メディア芸術祭の25年の歩みを懐かしく振り返る歴代受賞作品年表が掲げられ。中央階段の周りを囲むように第1回から第25回までのアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門の歴代受賞作品が展示されています。

また、中央の壁面には、これまで文化庁メディア芸術祭のイベント等に出 演した受賞者、関係者、ゲストのサイン色紙が掲げられ、モンキーパンチさんなど、各時代を担った先人を懐かしく振り返ることができます。

新進気鋭のクリエイターによるプロジェクト展示も

中央階段を上がった2階では、令和4年度メディア芸術クリエイター育成支援事業成果プレゼンテーション「ENCOUNTERS」も開催。

 

7組の新進気鋭のメディア芸術クリエイターによる新作プロジェクトと、海外で約半年間の研修を行った次世代の文化プロデューサーの活動報告が行われており、こちらも注目です。

また、寺田倉庫E Hall 2階では、2月11日(土)、12日(日)に、第13回アート部門優秀賞を受賞した『Braun Tube Jazz Band』の作家・和田 永によるブラウン管テレビの“演奏”も行われます。時間は、14:00、15:00、16:00からを予定。

 

(取材・写真・文:遠藤)

 

[開催概要]

「文化庁メディア芸術祭25周年企画展」

会期:2023年2月4日(土)~ 2月14日(火) ※ 2月7日(火)休館 

時間:日曜日~木曜日 11:00 ~ 19:00    金曜日・土曜日 11:00 ~ 20:00

会場:寺田倉庫B & C HALL / E HALL(東京都品川区東品川2-1-3) 

入場料:無料

主催:文化庁

ウェブサイト https://j-mediaarts.jp/25jmaf

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Twitter:  @JMediaArtsFes