状況設定を極端に限定することで緊迫感を高める“シチュエーション・ス リラー”。限定された空間での恐怖がクセになる作品3選を紹介します。
目覚めたら糞まみれ『ホーリー・トイレット』3月3日公開
頭部を負傷して意識を失った建築家フランクが、リゾートホテルの建設現場で横倒しになった仮設トイレの中で目を覚ますと、周りに大量の解体用ダイナマイトが仕掛けられ、34分後の午後2時ジャストに爆破が行われることを知ります。
この非常事態を生き延びるには、誰かに助けを求めるか自力で脱出しなくてはなりません。ところが右腕に鉄筋が突き刺さって動けないうえ、友人の市長ホルストの邪悪な思惑が明らかになり、時間だけが空しく過ぎていきます。
刻一刻と爆発のリミットが迫るなか、絶体絶命のフランクに打つ手は?
バスルームのデスゲーム『ソウ』2004年公開
老朽化した巨大なバスルームで目覚めた目覚めた2人の男、ゴードンとアダムは、それぞれ足首に鎖をはめられ、2人の間には自殺死体が転がっているというまったく見当がつかない状況に置かれています。
ポケットに入っていたカセットテープを再生すると「6時間以内に相手を殺すか、2人とも死ぬか」という連続殺人鬼ジグソウから殺人ゲームへの誘いが...。
2人は協力して脱出を試みるが失敗に終わり、徐々にタイムリミットが近づく一方で、ジグソウは他の被害者たちにもカミソリワイアーを張り巡らした密室、顎を砕くヘッドギアなどを用いた究極のゲームを仕掛けていたことが判明していきます…。
棺桶からの脱出『[リミット]』 2010年公開
トラック運転手としてイラクで働いていたアメリカ人のポールは、ある日突然武装した軍団に襲撃され、目覚めると地中深くに埋められた棺の中に。
手元にあるのはライターと酒、薬の瓶、足元にあった携帯電話、そして残り90分の酸素のみ。
なぜポールは棺の中に埋められたのか?どうしたら脱出できるのか?タイムリミットが迫るなかポールは必死に脱出を試みますが...。
ほぼ全編暗闇の中で描かれ、閉じ込められた棺の中以外のシーンが出てこないという、異色のワンシチュエーション・スリラー。
[作品情報]
『ホーリー・トイレット』
原題:Ach du Scheisse! 英題:Holy Shit!
監督・脚本:ルーカス・リンカー
出演:トーマス・ニーハウス、ギデオン・ブルクハルト
2021年/ドイツ映画/ドイツ語/90 分/ビスタ/5.1ch
日本語字幕:伊勢田京子/PG-12(映倫ロゴ)
提供:ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム
公式 HP:holy-toilet.com
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