誰にもマネできない鮮血の美学!アルジェント監督『ダークグラス』

盲目の娼婦が殺人鬼に襲われる恐怖。アルジェント節炸裂のジャッロ・ホラー『ダークグラス』場面写真

『サスペリア』(77)、『フェノミナ』(84)、『サスペリア PART2』(75)を生んだ巨匠、ダリオ・アルジェント監督の最新作『ダークグラス』が4月7日(金)、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋シネマ・ロサほかで全国順次公開されます。このたび、その誰にも模倣できない鮮血の美学を彷彿とさせる場面写真が公開されました。

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瞬き針責めや蛆虫プールなど、恐ろしい描写で人々にトラウマを生み出してきたダリオ・アルジェント監督。本作のブラインドホラーは、自身で描き続けてきたジャッロの要素が満載! 

 

ヒロインのディアナが事故後に目覚める病室の場面は、監督お得意の極彩色の配色で、青を基調とした中にも数箇所真っ赤な小物が配置されています。

 

他にも、監督デビュー作『歓びの毒牙』(70)の女性ばかりを狙う連続殺人鬼を彷彿とさせる青白く輝くナイフを掲げ今にも迫り来る人影や、鮮血の魔術師とも呼ばれるアルジェント監督の十八番である血みどろに横たわる 女性の姿など、自身の過去作へのオマージュが随所に見られます。

 

また、幻想的な日蝕やその日蝕を覗き込む真っ赤なルージュを引いたディアナ、白いバンに向かって発砲する眩い光など、監督こだわりの映像美とスリリングなドラマ展開を予想させます。

 

 『トラウマ 鮮血の叫び』(93)や『ダリオ・アルジェントのドラキュラ』(12)にも出演している監督の娘アーシア・アルジェント演じる歩行訓練士のリータがディアナを献身的に支える姿も切り取られています。

アルジェント監督の集大成

アルジェント監督が82歳にして前作から10年ぶりに完成させた本作は、自身のルーツであるジャッロに立ち返ったイタリアン・ホラー。2000年代初頭に脚本を執筆しながらも、製作サイドの事情で中止を余儀なくされた幻の企画がついに実現。盲目のヒロインがサイコパスの殺人鬼に脅かされる“見えない恐怖”をスタイリッシュに映像化し、第72回ベルリン国際映画祭におけるプレミア上映で大きな反響を呼びました。

 

本作の舞台は、イタリア・ローマ。娼婦ばかりを狙った猟奇的な連続殺人事件が発生し、その4人目としてターゲットにされたコールガールのディアナもまた、殺人鬼に執拗に追いかけられます。ある夜、車を衝突させられ大事故に遭い、一命を取り留めるも両目の視力を失ったディアナは、同じ事故で両親を亡くした中国人少年チンと一緒に暮らすこととなるも、殺人鬼はその後もディアナたちを殺害しようと執拗につけ狙います…。

 

『ダークグラス』は、4月7日(金)全国公開。

 

[作品情報]

『ダークグラス』

原題:Occhiali neri 

監督:ダリオ・アルジェント  

脚本:ダリオ・アルジェント、フランコ・フェリーニ  

音楽:アルノー・ルボチーニ 

出演:イレニア・パストレッリ、アーシア・アルジェント、シンユー・チャン  

提供:ロングライド、AMGエンタテインメント

配給:ロングライド  

公式サイト: https://longride.jp/darkglass/

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