サービスエリアで返すあてもなく借金して暮らす『高速道路家族』本編映像

『パラサイト 半地下の家族』に次ぐ傑作

第27回釜山国際映画祭で『パラサイト 半地下の家族』に次ぐ大傑作と称されたチョン・イルとラ・ミランのW主演映画『高速道路家族』が4月21日(金)に公開されます。このたび、本編映像が公開、あわせてチョン・イルのインタビューが公開されました。

公開された本編映像では、サービスエリアの敷地内に無断でテントを張って暮らしていたギウ一家が、職員にテントを撤去するよう注意を受けるシーンで始まります。

 

難癖をつけて必死に抵抗するギウと職員が言い争っている声を聞き、テントの中から出てくるジスクと幼い二人の子供たち。やがてギウと職員が掴み合いのケンカをはじめギウが職員を押し倒すと、テントに倒れ込み骨組みが壊れてしまいます。

 

家代わりのテントが壊れてしまい、サービスエリアを追い出されてしまったギウ一家に、予想だにしない苛酷な運命が待ち受けます…。

「家族について深く考える映画」

本作で7年ぶりのスクリーン復帰となったチョン・イルは、出演に至った経緯について次のように明かします。

 

「今まで演じた役とは雰囲気が違う人物を演じてみたいと思っていた時に台本を受け取りました。ギウはこれまで韓国映画では見られなかったキャラクターで、自分も今まで演じたことのない役柄だったので、とても魅力的でした。脚本を読んですぐにやると言いました」

 

また家族を愛するホームレスという設定については次のようにコメントしています。

 

「ギウは社会から捨てられたのであって、自分の意志でホームレスになったわけではありません。あの姿が大黒柱として生きていく方法の中で、ギウが選択した最善だったのではないかと思います。観るたびに新しい感情が生まれ、家族の意味について深く考える映画になったと思います」

『半地下の家族』に次ぐ傑作パラサイト・スリラー

本作は、ホームレス一家と裕福な訳あり夫婦、2つの家族の偶然の出逢いが火種となるパラサイト・スリラー。

 

テントで寝て、夜空の月を照明として暮らすギウ(チョン・イル)と3人の家族。彼らは高速道路のサービスエリアを転々とし、再び遭遇することのない訪問者に2万ウォンを借りながら食いつないでいます。

 

ある日、すでにお金を借りたことのあるヨンソン(ラ・ミラン)と別のサービスエリアで再び遭遇。不審に思ったヨンソンはギウを警察に届け出ます。ヨンソンは残されたギウの妻ジスク(キム・スルギ)と子供2人を放っておけず、家へ連れて帰り一緒に暮らすことになるも…。

 

悲劇か喜劇か?本国では賛否両論の嵐を巻き起こしている想像もつかない衝撃の結末から目が離せません。

 

『高速道路家族』は、4月21日(金)公開。

 

[作品情報]

『高速道路家族』

英題:Highway Family

監督・脚本:イ・サンムン

音楽:イ・ミンフィ(『ひと夏のファンタジア』『最善の人生』)

美術:ソン・ソイル (『ポエトリー アグネスの詩』『バーニング 劇場版』)

出演:チョン・イル、ラ・ミラン、キム・スルギ、ペク・ヒョンジン、ソ・イス、パク・ダオン

2022年/韓国/韓国語5.1ch/128分/字幕翻訳:具美佳/G指定

ⓒ2022 Seollem film, kt alpha Co., Ltd. All Rights Reserved.

配給:AMGエンタテインメント

公式サイト:https://kousokudouro-kazoku.jp