"まるでパリ観光”も実はスタジオ内VR撮影!『パリタクシー』まさかのメイキング映像

波瀾万丈の人生を振り返ると「すべてが一瞬だった」──『パリタクシー』

本国フランスで初登場新作NO.1の大ヒット映画『パリタクシー』が、4月7日(金)に新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町ほかにて全国公開されます。このたび、驚きの撮影の裏側を紹介したメイキング映像が公開されました。

パリの名所を巡る美しい映像が魅力の本作品。

 

しかし、渋滞だらけのパリで運転するのは至難の技。さらに撮影当時93歳のリーヌ・ルノーを牽引車から撮影して何度も彼女にやり直させるのは危険すぎる──。そこで、驚きに革新的な技術を駆使し、観客が全く気付かないほど自然で美しい映像の撮影に成功したそう。

 

撮影監督のピエール・コットローが実験したばかりのLEDスクリーンシステムを提案し、撮影に挑んでいるのです。

 

タクシーの道のりを全て、車にカメラをつけて全方向から撮影。空や道路を全て撮影し、空の光や橋の下を歩く人も全方位が映し出すなどし、数週間かけて撮影を実施しました。

 

リーヌ・ルノーとダニー・ブーンは、「素晴らしかったのは、グリーンバックで撮影しなかったことだよ」と振り返ります。グリーンバックでは、俳優たちは自分の周りで起きていることを見ることができず、すべてポストプロダクションで処理されます。

 

しかし本作ではそれと反対のことを行なっています。スタジオのタクシーの周囲に非常に解像度の高い3m×8mの4KのL字型スクリーンをいくつか設置し、映画の中でタクシーがたどるルートを事前に撮影してそれを投影。空が映っているスクリーンをタクシーに向けて設置し、フロントガラスにライトをあてて日光が車内に差し込んでいるように見せています。

 

スクリーンに囲まれたリーヌとダニーは完全に演技に没頭し、監督も、「没入できる空間を作るよう心がけた。まるで“アクション!”と同時に車が動き出すんです」と、その裏側を明かします。

 

リーヌとダニーも実際に運転している感覚だったそうで、「自転車とすれ違う時や車を追い抜くときは本当に追い抜いているような感覚だった。素晴らしい体験だった」と振り返っています。

 

ここまでの技術を使ったのはこの作品が初めて。映画のほぼ半分のシーンに使われているこの技術手法が、今後は主流になるかも知れません。

人生最大の危機を迎えたタクシー運転手のドライブが、まさかの感動を呼ぶ!

本作品は、パリのタクシー運転手のシャルルと終活に向かう92歳のマドレーヌの感動のヒューマンドラマ。

 

人生最大の危機を迎えていたタクシー運転手のシャルルの元に、マダムのマドレーヌをパリの反対側まで送るという依頼が。

 

“ねぇ、寄り道してくれない?”

 

人生を過ごしたパリの街には秘密がいっぱい。寄り道をする度、並外れたマドレーヌの過去が明かに。そして単なるドライブは、いつしか2人の人生を大きく動かす驚愕の旅へ!

 

シャルルを演じるのは、フランスを代表する大人気コメディアンのダニー・ブーン。マドレーヌには、最もキャリアの長い国民的シャンソン歌手で、仏最高勲章であるレジオン・ドヌール勲章を受賞したリーヌ・ルノー。実生活でも親交が深い二人の真実の絆が観る者の心を温めます。

 

監督・脚本は『戦場のアリア』でセザール賞脚本賞にノミネートされたクリスチャン・カリオン。エッフェル塔、シャンゼリゼ通り、洒落たビストロ──もう一人の主人公であるパリのエレガントな美しさに浸れる映像も見逃せません。

 

いつの間にかシャルルの仕事は、上品なマダムの数奇な運命を解き明かす旅に変わっていきます。果して、そのクライマックスに待つものとは──? オープニングからラストまで、「まさか」がぎっしり詰まった意外すぎる感動作です。

 

『パリタクシー』は4月7日(金)に新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町ほかで全国公開。

 

[作品情報]

『パリタクシー』

原題:Une belle course

監督:クリスチャン・カリオン 

出演:リーヌ・ルノー、ダニー・ブーン 

2022年/フランス語/91分/スコープ/カラー/5.1ch

日本語字幕:星加久実 

後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本

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