波瀾万丈の人生を振り返ると「すべてが一瞬だった」──『パリタクシー』
本国フランスで初登場新作NO.1の大ヒット映画『パリタクシー』が、4月7日(金)より新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町ほかにて全国公開中。このたび、クリスチャン・カリオン監督からのメッセージ映像が公開されました。
「家ではなく必ず映画館に見に来てください。知らない人に囲まれてストーリーを受け取るのが映画です。この映画をみてパリに行きたいと思ってくださったら嬉しいです。マドレーヌ、そして彼女を演じたリーヌ・ルノーの人生を観てどのように生きるかを学んで欲しいです。それがこの映画を作った理由の一つです」
そう監督は日本の観客に語りかけ、脚本に触れた当時を次のように振り返ります。
「この脚本を電車の中で読み始めて一気に読み、電車を降りる前には涙を流していた。老齢化した親とどう向き合うかというのは、誰もがいつかは直面する難問であり、読んだ時に多くのことを考えさせられた」
そして、この脚本はリーヌ・ルノーのために書かれたものだと感じて、彼女を時空の旅に連れていきたいと考え、『戦場のアリア』以来の知り合いで、リーヌと監督と同じフランス北部出身のダニー・ブーンに連絡を取りキャスティングを依頼したそう。
するとリーヌも「これは私の物語よ!遺作になる映画よ」と答えたそうで、本作にはリーヌの人生と一致するようなことがたくさんあり、彼女自身だけでなく、監督らをもとても興奮させたと振り返ります。
また、当時母親を亡くしたばかりで本当に辛い思いを抱えていた監督に「でもいい?この世からいなくなるのは幸せな瞬間でもあるの」と声をかけたそうで、劇中の「微笑むたびに人は若返る」というマドレーヌのセリフに表されるように、リーヌとマドレーヌの共通点があったようです。
人生最大の危機を迎えたタクシー運転手のドライブが、まさかの感動を呼ぶ!
本作品は、パリのタクシー運転手のシャルルと終活に向かう92歳のマドレーヌの感動のヒューマンドラマ。
人生最大の危機を迎えていたタクシー運転手のシャルルの元に、マダムのマドレーヌをパリの反対側まで送るという依頼が。
“ねぇ、寄り道してくれない?”
人生を過ごしたパリの街には秘密がいっぱい。寄り道をする度、並外れたマドレーヌの過去が明かに。そして単なるドライブは、いつしか2人の人生を大きく動かす驚愕の旅へ!
シャルルを演じるのは、フランスを代表する大人気コメディアンのダニー・ブーン。マドレーヌには、最もキャリアの長い国民的シャンソン歌手で、仏最高勲章であるレジオン・ドヌール勲章を受賞したリーヌ・ルノー。実生活でも親交が深い二人の真実の絆が観る者の心を温めます。
監督・脚本は『戦場のアリア』でセザール賞脚本賞にノミネートされたクリスチャン・カリオン。エッフェル塔、シャンゼリゼ通り、洒落たビストロ──もう一人の主人公であるパリのエレガントな美しさに浸れる映像も見逃せません。
いつの間にかシャルルの仕事は、上品なマダムの数奇な運命を解き明かす旅に変わっていきます。果して、そのクライマックスに待つものとは──? オープニングからラストまで、「まさか」がぎっしり詰まった意外すぎる感動作です。
『パリタクシー』は4月7日(金)に新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町ほかで全国公開。
[作品情報]
『パリタクシー』
原題:Une belle course
監督:クリスチャン・カリオン
出演:リーヌ・ルノー、ダニー・ブーン
2022年/フランス語/91分/スコープ/カラー/5.1ch
日本語字幕:星加久実
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
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