新入生を容赦なく詰めるケイト・ブランシェットに背筋も凍る──『TAR/ター』本編映像

主演女優賞などアカデミー賞主要6部門ノミネート『TAR/ター』

ヴェネチア国際映画祭でのケイト・ブランシェットの主演女優賞を皮切りに、ゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)、アカデミー賞でも主要6部門にノミネートした映画『TAR/ター』が、5月12日に公開。このたび、ケイト演じる主人公・ターのパワハラ授業の模様を切り取った本編映像が公開されました。

映像は、ジュリアード音楽院で講義中のターが、入学したての1年生の生徒の不用意な発言を聞き逃さず、問詰めるシーン。

 

生徒は差別的な時代で活動したバッハの音楽に嫌悪感を持っていたが、ターはそんなまだ若い生徒の素朴な意見を理解し導く気はさらさらなく、「もしバッハの才能が、性別や出身国で格下げされるようなら、あなたも同様よ」と容赦なく追い詰めていきます…。

  

アメリカの5大オーケストラで指揮者を務めた後、ベルリン・フィルの首席指揮者に就任、7年を経た今も変わらず活躍。作曲者としての才能も発揮し、エミー賞、グラミー賞、アカデミー賞、トニー賞のすべてを制したター。師バーンスタインと同じくマーラーを愛し、ベルリン・フィルで唯一録音を果たせていない交響曲第5番を、遂に来月ライブ録音し発売、自伝の出版も控えるなど“全てを手に入れる寸前”のカリスマの圧倒的な自信と傲慢な態度、そしてヒリつく授業の空気感を、圧巻の⻑回しで映し出していす。

初の女性首席指揮者の末路

作品は、ドイツのベルリン・フィルで女性としてはじめて首席指揮者に任命された指揮者リディア・ター(ケイト・ブランシェット)を巡る物語。

 

天才的能力と類い希なるプロデュース力で、自身を1つのブランドとして作り上げてきました。しかし、のしかかる重圧、過剰な自尊心、仕掛けられた陰謀によって、彼女の心の闇は少しずつ広がっていき──。

 

『TAR/ター』は、5月12日にTOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー公開。

 

[作品情報]

『TAR/ター』

原題:『TÁR』

アメリカ映画/2022年

監督・脚本:トッド・フィールド『イン・ザ・ベッドルーム』『リトル・チルドレン』 

出演:ケイト・ブランシェット『ブルー・ジャスミン』、マーク・ストロング『キングスマン』、ジュリアン・グローヴァ―『インディー・ジョーンズ/最後の聖戦』 音楽:ヒドゥル・グドナドッティル 『ジョーカー』(アカデミー賞作曲賞受賞) 

配給:ギャガ

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