主演女優賞などアカデミー賞主要6部門ノミネート『TAR/ター』
ヴェネチア国際映画祭でのケイト・ブランシェットの主演女優賞を皮切りに、ゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)、アカデミー賞でも主要6部門にノミネートした映画『TAR/ター』が、5月12日より公開中。このたび、ケイト・ブランシェットの姿が圧巻の本編冒頭4分映像が公開されました。
映像は冒頭の4分。
司会者によって⻑々と語られるターの辿ってきたこれまでの輝かしいキャリアとともに、天才でストイック、傲慢で繊細な人格を併せ持つ彼女の姿を一気に映し出します。
講演前の神経質な態度、権威ある音楽家たちのレコードジャケットを足 で踏みつける一方で、そこに写された指揮者に憧れ対抗するかのように、同じデザインを模したスーツをオーダーメイドする…そんなターの複雑な多面性を、ケイト・ブランシェットが、ほぼセリフなしで演じきっています。
なお、ケイトが劇中で纏うダークでスタイリッシュな衣装を担当したのは、2021年ディズニー映画『ムーラン』でアカデミー賞衣装デザイン賞にノミネートされたビナ・デグレ(Bina・Daigeler)によるもの。
次のように、ターという人物像を際立たせるためにファッション面で念頭に置いた数々のキーワードを明かしています。
「衣装のインスピレーションを受けたのは主に男性指揮者。リディアの人生観やキャリアの築き方、つまり、何もないところからすべてを手に入れるまでの道のりは、とても男性的だから。指揮者が指揮をしているときに光の反射で音楽家を刺激することがないように、ターはアクセサリーに興味がない」
初の女性首席指揮者の末路
作品は、ドイツのベルリン・フィルで女性としてはじめて首席指揮者に任命された指揮者リディア・ター(ケイト・ブランシェット)を巡る物語。
天才的能力と類い希なるプロデュース力で、自身を1つのブランドとして作り上げてきました。しかし、のしかかる重圧、過剰な自尊心、仕掛けられた陰謀によって、彼女の心の闇は少しずつ広がっていき──。
『TAR/ター』は、TOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー公開中。
[作品情報]
『TAR/ター』
原題:『TÁR』
アメリカ映画/2022年
監督・脚本:トッド・フィールド『イン・ザ・ベッドルーム』『リトル・チルドレン』
出演:ケイト・ブランシェット『ブルー・ジャスミン』、マーク・ストロング『キングスマン』、ジュリアン・グローヴァ―『インディー・ジョーンズ/最後の聖戦』 音楽:ヒドゥル・グドナドッティル 『ジョーカー』(アカデミー賞作曲賞受賞)
配給:ギャガ
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