積水ハウス、オーナーの“感性”を住まい作りに“編み込む”「life knit design」を提案

「life knit design」6月30日より全国で展開

積水ハウスは、新築住宅をデザインするにあたりオーナーの“感性”をより効率的に反映するデザイン提案システム「life knit design」を6月30日より全国で展開すると発表しました。

これは、東日本大震災やエコといったスペックを基準として新築住宅を普及させてきたこれまでのあり方に変革を加え、より長く、「愛着」を持って暮らしたいと思える家づくりの手法。コミュニケーションを「6つの感性フィールド」を通じて行うことで、オーナーとその家族間、オーナーと積水ハウス間の打ち合わせを、効率的且つ満足度の高い結果に繋げていくことを狙いとしています。

この「6つの感性フィールド」は、従来の「和風」「洋風」「モダン」といったカテゴリーとは違い、「静」「優」「凛」「暖」「艶」「奏」といった画像から受ける印象を言語化したもので、実際にはこの掛け合わせで表現。雑誌や実例などの写真から積水ハウスのスタッフが手作業で6600点を選び出し、日本カラーデザイン研究所の言語イメージスケールに当てはめて得られたもので、AIなどの自動解析でおこなっているものではないとのこと。また、近時流行している、RoomClipやInstagramといったアプリやSNSからお気に入りの写真を持ち寄り、好みの住宅イメージを探っていく手法とも共存できるものだといいます。

ハウスメーカー側の枠組みに当てはめたり決めつけるものではなく、また情報弱者であるオーナー(になろうとする)側にとってとっつきやすくなるヒントにより早く的確にたどり着けるツールとなるでしょう。

具体的には、共通の内容を持つ「life knit atelier」と称した展示場を全国にリニューアルオープン、36枚の写真選択を入り口にしたコミュニケーションアプリ「インテリアコミュニケーションツール」の導入が目玉。全国的なサービス均一化にも繋がると考えられます。

次回は、この思想「life knit design」を具現化した東京・駒沢公園ハウジングギャラリーにあるモデルハウス「駒沢シャーウッド展示場 HUE」を紹介します。