グウィネス・パルトロウの弟が監督『6月0日 アイヒマンが処刑された日』公開決定

『6月0日 アイヒマンが処刑された日』9月8日公開

最重要ナチス戦犯のアドルフ・アイヒマン処刑までの最後の日々を、史実を基に描いたヒューマンドラマ「June Zero」が邦題『6月0日 アイヒマンが処刑された日』として9月8日(金)より日本公開されることが決定。場面写真が公開されました。

© THE OVEN FILM PRODUCTION LIMITED PARTERNSHIP

本作で監督・脚本を務めたのは、グウィネス・パルトロウの弟・ジェイク・パルトロウ。これまでも『マッド・ガンズ』(14)、『デ・パルマ』(15)などを監督してきた彼にとって初の外国語作品で、共同脚本にイスラエル出身のトム・ショヴァルを迎え、ヘブライ語で脚本を完成させました。

 

イスラエルで取材を進めるうち、「実際に焼却炉を作った人の息子をインタビューしたのがきっかけでこの物語が生まれたんです。火葬を行わない文化・宗教において、それが実行された事実に興味を覚えました」とストーリー作りの発端を明かしています。

 

イスラエルとウクライナで撮影された今作は、監督の強いこだわりにより、スーパー16mmフィルムで撮影されました。

ナチスの大量虐殺で死刑となったアイヒマン処刑の知られざる舞台裏

第二次世界大戦時、ナチス親衛隊中佐としてユダヤ人の大量虐殺に関わっ たアドルフ・アイヒマンは、終戦後逃亡しブエノスアイレスに潜伏。しかしイスラエル諜報特務庁により1960年に捕らえられ、61年12月に有罪が確定しました。

 

全ての訴状で有罪となったアイヒマンの処刑は、イスラエルの「死刑を行 使する唯一の時間」の定めに基づき、1962年5月31日から6月1日の日が変わる真夜中に執行。処刑後アイヒマンの遺体を焼却するため、秘密 裏に焼却炉の建設が進められます。

 

宗教的・文化的にも火葬を行なわないイスラエルで、この「世界史の大きな節目」に深く関わることとなった焼却炉を作る工場の人々、そこで働く13歳の少年、アイヒマンの刑務官、ホロコーストの生存者である警察官、市井に生きる人々を通じ、これまで描かれることのなかったアイヒマン最期の舞台裏がドラマチックに描かれます。

 

『6月0日 アイヒマンが処刑された日』は、9月8日(金)日本公開。

 

 

[作品情報]

タイトル:『6月0日 アイヒマンが処刑された日』

原題:JUNE ZERO

監督:ジェイク・パルトロウ 

脚本:トム・ショヴァル、ジェイク・パルトロウ

2022年/イスラエル・アメリカ/ヘブライ語/105分/ヨーロピアン・ビスタ/カラー

日本語字幕:齋藤敦子 

配給:東京テアトル 

公式サイト:rokugatsuzeronichi.com

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