『古の王子と3つの花』ほか、みるだけで世界旅行気分になる映画

現代フランスを代表するアニメーション監督ミッシェル・オスロの最新作『古(いにしえ)の王子と3つの花』が、7月21日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開。このたび、同じ日に公開される、世界旅行気分が味わえる2作品を紹介します。

『古の王子と3つの花』 7/21(金)公開

現代フランスを代表するアニメーション監督ミッシェル・オスロの最新作。古代エジプトのクシュ王国の王子は結婚を認めてもらうためエジプト遠征の旅に出て、神々に祈り祝福されながら戦わずして人々を降伏させ、上下エジプトを統一し最初の黒人ファラオとなります。中世フランスの酷薄な城主の息子は、地下牢の囚人を逃がした罪で森に追放されるも、数年後美しき野生児として城主に立ち向かいます。モロッコ王宮を追われた王子は、イスタンブールで雇われた揚げ菓子屋を通じて国から出たことがない王女と出合うと宮殿を抜け出し自分たちで生きていきます。自分を信じることで自らの運命を変え幸福を手にする、至福の映像美で巡る3つの都、3つの時代の物語です。

『世界のはしっこ、ちいさな教室』 7/21(金)公開

識字率アップが国家の使命である熱帯の僻地の村ブルキナファソの新人教師であり2人の子どもの母でもあるサンドリーヌ。バングラデシュ北部のモンスーンで水没した農村地帯の ボートスクールで、子どもや女性の権利を守るために粘り強く戦う若きフェミニストのタスリマ。広大なシベリアに暮らす現役の遊牧民でありエヴェンキ族の伝統の消滅を危惧するスヴェトラーナ。彼女たちが直面する困難も個性も三者三様。子どもたちに広い世界を知ってほしいという情熱だけを胸に、家族と離ればなれになっても、両親から反対されても、「子どもたちには明るい未来がある」と、信じる道を進み続けます。先生たちと子どもたちの笑顔に、いつかの自分を思い出す感動の教室ドキュメンタリーです。

 

『古の王子と3つの花』は7月21日(金)公開。

 

[作品情報]

『古の王子と3つの花』

原題:『Le Pharaon, le Sauvage et la Princesse』

監督・脚本:ミッシェル・オスロ (『ディリリとパリの時間旅行』『キリクと魔女』)

声の出演:オスカー・ルサージュクレール・ ドゥ・ラリュドゥカン(コメディー・フランセーズ) アイッサ・マイガ

2022 年/フランス・ベルギー映画/カラー/1.89:1/5.1ch/83 分  

日本語字幕:橋本裕充 

配給:チャイルド・フィルム 

後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ 

https://child-film.com/inishie 

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