2022年9月、自ら尊厳死を選択した巨匠ジャン=リュック・ゴダール監督。その没後1年のタイミングに合わせ、「エッセンシャル:ジャン=リュック・ゴダール」と称して7作品が配信されます。
『小さな兵隊』 8月26日~配信
戦争を背景に男女のスパイの愛が翻弄されていく── 鬼才ゴダールとアンナ・カリーナの初コンビ作。
![『小さな兵隊』 © 1960 STUDIOCANAL - Société Nouvelle de Cinématographie - Tous Droits Réservés](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=547x10000:format=jpg/path/s9fce39209a358eea/image/ic7320f7f7a9a4eeb/version/1692932229/image.jpg)
『勝手にしやがれ』に次ぐ長編第2作。アルジェリア戦争を題材にしたためフランス国内で2年間公開禁止となりました。後にゴダールと結婚する女優アンナ・カリーナの初主演作でもあります。
『勝手にしやがれ』 9月2日~配信
演技も台詞も即興! 巨匠ジャン=リュック・ゴダールの感性が光る、ヌーヴェル・ヴァーグの代表作。
![『勝手にしやがれ 』 © 1960 STUDIOCANAL - Société Nouvelle de Cinématographie - Tous Droits Résevés](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=547x10000:format=jpg/path/s9fce39209a358eea/image/i754c90720e160eff/version/1692932295/image.jpg)
1950年代末からフランスで起きた映画運動“ヌーヴェル・ヴァーグ”の評価を確立した、ジャン=リュック・ゴダールの長編デビュー作。主役の若きカップルに漂う虚無感を、粋なライフスタイルを通じ鮮烈に描きます。
『カラビニエ』 9月9日~配信
無邪気な兄弟が戦争を“ごっこ”のように謳歌する──鬼才ゴダールが反戦風刺を込めたコメディタッチの寓話。
![『カラビニエ』 © 1963 / STUDIOCANAL - TF1 DROITS AUDIOVISUELS - Tous droits réservés](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=547x10000:format=jpg/path/s9fce39209a358eea/image/id3eac3efa5ba9f5c/version/1692932357/image.jpg)
前年に同名舞台劇を演出したロベルト・ロッセリーニによる戯曲を、ジャン=リュック・ゴダール監督が映画に翻案。戦争の世界を“ごっこ”のように無邪気に描くことで、その裏にある真実を辛辣に突きつけます。
『アルファヴィル』 9月16日~配信
特撮を使わずに創造した暗黒の未来──鬼才ゴダールがモノクロ映像でクールに映し出すハードボイルドSF。
![『アルファヴィル』 © 1965 STUDIOCANAL - Filmstudio](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=547x10000:format=jpg/path/s9fce39209a358eea/image/i97159c41956b787b/version/1692932416/image.jpg)
ジャン=リュック・ゴダールがアメリカ的ハードボイルドをベースに描くディストピアSF。人工知能に支配された星雲都市を、特撮を使わず60年代パリの都市空間を背景に映し出します。ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞。
『気狂いピエロ』 9月23日~配信
ゴダールが到達したヌーヴェル・ヴァーグの頂点。詩と色彩と刹那が奇跡的なまでに美しく溶け合う映像詩。
![『気狂いピエロ』 © 1962 STUDIOCANAL / SOCIETE NOUVELLE DE CINEMATOGRAPHIE / DINO DE LAURENTIS CINEMATOGRAPHICA, S.P.A. (ROME). ALL RIGHTS RESERVED.](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=547x10000:format=jpg/path/s9fce39209a358eea/image/ia771a01b3f7986c7/version/1692932478/image.jpg)
意表を突いたショットを次々繰り出し、ジャン=リュック・ゴダールが才気を余すところなく発揮した集大成作。ゴダール作品の常連ジャン=ポール・ベルモンドが自由奔放な主人公に扮し、アナーキーな存在感を魅せています。
『軽蔑(1963)』 9月30日~配信
何故、妻は夫を軽蔑したのか...。ゴダールがブリジット・バルドーを迎え、カプリ島の絶景とともに描いた傑作。
![『軽蔑(1963)』 © 1963 STUDIOCANAL - Compagnia Cinematografica Champion S.P.A. - Tous Droits réservés](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=547x10000:format=jpg/path/s9fce39209a358eea/image/i905e2f70175c9906/version/1692932538/image.jpg)
ジャン=リュック・ゴダール監督が初期に手がけた傑作メロドラマ。芸術と商業の間に挟まれ、妻との関係にも苦悩する脚本家の姿に自らを投影する一方、ブリジット・バルドーの美しい姿態を鮮やかに刻み込んでいます。
『カルメンという名の女』 10月1日~配信
鬼才ゴダールが名作オペラ「カルメン」の原作を現代のパリを舞台に描く刹那的なラブストーリー。
![『カルメンという名の女』 © 1983 STUDIOCANAL - France 2 Cinéma](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=547x10000:format=jpg/path/s9fce39209a358eea/image/i6e0d4b7db74eff36/version/1692932599/image.jpg)
著作権が切れたオペラ「カルメン」をジャン=リュック・ゴダールが映画化。ストーリーを大胆にアレンジし、台詞の引用などゴダールらしい作品に仕上がっています。ヴェネチア 国際映画祭金獅子賞と技術功績賞を受賞。
「エッセンシャル:ジャン=リュック・ゴダール」は、ザ・シネマメンバーズで9月配信。
https://members.thecinema.jp/