「即興 ホンマタカシ Revolution 9: Homma Takashi」10月6日(金)より
写真展「即興 ホンマタカシ Revolution 9: Homma Takashi」が、東京都写真美術館で、10月6日(金)より2024年1月21日(日)まで開催されます。
本展はホンマにとって日本の美術館で開かれる約10年ぶりの個展です。2011-12年に、金沢21世紀美術館(石川)、東京オペラシティアートギャラリー(東京)、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(香川)を巡回した「ニュー・ドキュメンタリー」展以来となります。
近年、ホンマはカメラの原型と言われるカメラ・オブスクラの原理に着目し、撮影を行ってきました。「暗い部屋」を意味するカメラ・オブスクラの原理は古くから知られ、人々は屋外の風景が小さな穴を通過した光によって、暗い室内に倒立像となって映し出される様子に驚き、そのイメージを定着させることに試行錯誤を重ねてきました。
本展では、「都市によって都市を撮影する」と本人が述べる、建築物の一室をピンホールカメラに仕立て、世界各地の都市を撮影したシリーズ「THE NARCISSISTIC CITY」を中心に構成されています。外に向かって開かれた小さな穴から差し込む光は、真っ暗な部屋の中に倒立した都市の風景を即興的に描き出します。
「即興」「Revolution 9」に込めた意味
そして、この「即興」という言葉が本展では一つのキーワードとなっています。作品や展覧会自体に偶然性を取り入れることに作家の現在の関心はあり、作品の中にも文字として現れる本展の英題「Revolution 9」は、イギリスのロックバンド、ビートルズが様々な音源を元にコラージュのように制作した同名曲へのオマージュとして捧げられています。
本展では他にも、葛飾北斎の「富嶽三十六景」に着想を得て「THE NARCISSISTIC CITY」と同じ手法で富士山を写したシリーズ「Thirty-Six Views of Mount Fuji」など、計約50点を展示します。
ホンマは写真作品だけではなく映像作品の制作にも継続的に取り組んでいます。初公開となる新作を含む映像作品を1階ホールで特集上映します。
また、会期中にはホンマが講師を務める計 6 回 の連続ワークショップや、出品作家とゲストによるトークなども予定しています。
11月発行予定の展覧会図録では、作品図版に加え、作家自身が撮影した会場インスタレーション写真を多数掲載予定。また、ガブリエル・リッター(キュレーター/美術史家、カリフォルニア大学サンタ バーバラ校美術学科准教授・大学美術館館長)、担当学芸員による論文を掲載します。
「即興 ホンマタカシ」は、10月6日(金)より東京都写真美術館で開催。
[開催概要]
「即興 ホンマタカシ」「Revolution 9: Homma Takashi」
主催 東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都写真美術館
会期 2023年10月6日(金)~2024年1月21日(日)
会場 東京都写真美術館 2F 展示室
東京都目黒区三田 1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
電話 03-3280-0099
www.topmuseum.jp
開館時間 10:00-18:00(木・金は 20:00 まで)入館は閉館 30 分前まで
休館日 毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌平日)、年末年始(12/29-1/1)
観覧料 一般 700円/大学・専門学校生 560円/中高生・65歳以上 350円