塚本晋也監督『ほかげ』ヴェネチア国際映画祭でNETPAC賞「一番感動した映画」

『ほかげ』11月25日全国公開

塚本晋也監督の最新作『ほかげ』が、11月25日(土)よりユーロスペースほかで全国公開。このたび、第80回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門に正式出品され、NETPAC賞(最優秀アジア映

画賞)を受賞したことが現地時間9月8日に発表されました。日本人監督の受賞は初めて。

NETPAC(Network for the Promotion of Asian Cinema)は、1990年にアジア各国の良質な作品や優秀な若き映画製作者を世界に広めるために設立された国際団体。NETPAC賞は同団体の審査員により選ばれ、最 優秀アジア映画賞として世界60以上の映画祭に設けられています。ヴェネチア国際映画祭でNETPAC賞が授与されたのは、ジャ・ジャンクー監督『プラットホーム』(00)、ババク・パヤミ監督『1票のラブレター』(01)、ゲラ・バブルアニ監督『13ザメッティ』(05)に続き4度目。

 

NETPAC賞審査員長のザキール・ホセイン・ラジュは、「第80回ヴェネチア国際映画祭にて一番感動した映画として『ほかげ』を選出いたしました。ただの映画としてではなく、戦後の映画として人と人の関係が変わっていく様子などを映画的に、閉所な空間で衣装やセット、メイクなどでみせていく。あまりこのような映画は観たことがなかった」と称賛を贈りました。

 

塚本監督は、「生まれたばかりで、まだどんな反応かわからないこの映画に対して、最初の評価みたいなものをいただけてホッとしました。一番にスタッフに伝えたいです」と喜びのコメントを寄せました。

塚本晋也監督戦争三部作の最終章

戦場の極限状況で変貌する人間を描いた『野火』(14)、太平の世が揺らぎ始めた幕末を舞台に生と暴力の本質に迫った『斬、』(18)、その流れを汲み、戦争を民衆の目線で描き、戦争に近づく現代の世相に問うのが本作です。

 

主演は、2023年後期NHK連続テレビ小説『ブギウギ』のヒロインに抜擢され、今最も活躍が期待されている俳優、趣里。孤独と喪失を纏いながらも、期せずして出会った戦争孤児との関係にほのかな光を見出す様を、繊細かつ大胆に演じ、戦争に翻弄されたひとりの女を見事に表現しています。

 

片腕が動かない謎の男を演じるのは、映像、舞台、ダンスとジャンルにとらわれない表現者・森山未來。飄々としながらも奥底に蠢く怒りや悲しみを、唯一無二の存在感で示しています。

 

主演の趣里が演じる女と交流を深めていく戦争孤児を、『ラーゲリより愛を込めて』や大河ドラマ「青天を衝け」に出演している子役・塚尾桜雅。一度見たら忘れられないその瞳で物語をより深く豊かに彩ります。

 

復員した若い兵士役に、PFFグランプリ受賞作品『J005311』の監督でもある河野宏紀。さらに、映画監督、俳優としても活躍する利重剛、大森立嗣が脇を固めます。

 

 

『ほかげ』は11月25日(土)よりユーロスペースほかで全国公開。

 

[作品情報]

『ほかげ』

出演:趣里、森山未來 

監督:塚本晋也

製作:海獣シアター 

配給:新日本映画社

2023年/日本/95 分/ビスタ/5.1ch/カラー

©2023 SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

公式サイト:hokage-movie.com

公式 X:@hokage_movie 

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