『バーナデット ママは行方不明』9月22日公開
リチャード・リンクレイター監督とケイト・ブランシェット主演で贈る話題作『バーナデット ママは行方不明』が、9月22日(金)より新宿ピカデリーほかで全国公開。このたび、母バーナデットを演じたケイト・ブランシェットと、娘ビーを演じたエマ・ネルソンの“親子”対談インタビュー映像が公開されました。
まず話題は、2人のキャラクター作りについて。
エマは本作が映画デビュー作ですが、彼女の演技をオスカー俳優であるケイトが大絶賛。
「エマは素晴らしくてただ見ていれば良いからリック(リンクレイター監督)は撮影をしやすかったはず。頭がよく個性がある。私の歳になっても 何が正しいのか学んでいる途中なのに!」
一方、ケイトが演じるバーナデットについてはその憑依具合に思わずリンクレイター監督も驚いたそう。
「リハーサルに歩いて来た姿が窓から見えて、リックが“彼女こそがバーナデットだ!”って」とエマ。さらに、今までにない台本読みの手法を使ったことによって 「娘を演じる前にケイトと関係性を築くことができた」と明かしています。
ケイトは、子育てに奔走するバーナデット役にちなみ、自身の子育てについても共感できると話します。
劇中にも登場する車中での親子のコミュニケーションについて「車の中で空気が悪くなるようなメールが届くことも。子供に “そんなこと言ったらだめ”と言われたり、“心配しないで何をそんなに心配しているの”と言われたり、そんなこと言われたら涙が溢れてくる。バーナデットとビーの関係は、まさにそういったものね」
映画での女性の描かれ方について、エマはかつて男性中心だった描き方は確実に変わり、本作はその完璧な例だと話し、ケイトも本作のような物語がニッチな経験ではなく主要社会で語られるようになったことは素晴らしいことだと思うと語りました。
夢を諦めて主婦になったあの日から思い続けた場所とは?
シアトルに暮らす主婦のバーナデット。仕事のできる夫と仲良しの娘に恵まれ一見幸せそうに見えるも、バーナデットは極度の人間嫌いでいつもトラブルを起こし、ママ友たちからも煙たがられていました。
かつては天才建築家として活躍していたのに夢を諦めたあの日から、日に日に息苦しさが募っていきます。そんな中、ある事件をきっかけに、この退屈な世界に生きることに限界を感じたバーナデットは、忽然と姿を消します。
彼女が向かった先、それは南極でした。
本作で注目すべき、圧倒的なスケールで観客を非現実へと誘う南極のシーンは、ブランシェットからの「海と氷は本物であるべき」という強い希望で、グリーンランドでのロケ撮影が実現。壮大な自然美が映画を彩ります。
また、主題歌に使用されるのは1984年にリリースされ、全米1位を記録し日本でも大ヒットしたシンディ・ローパーの「タイム・アフター・タイム」。早くから女性の社会的地位向上への支援を続けるシンディの優しくも力強い歌声が、明るい未来を予感させます。
『バーナデット ママは行方不明』は、9月22日(金)より新宿ピカデリーほかで全国公開。
[作品情報]
『バーナデット ママは行方不明』
原題:Where’d You Go, Bernadette
監督・脚本:リチャード・リンクレイター
脚本:ホリー・ジェント、ヴィンス・パルモ
出演:ケイト・ブランシェット、ビリー・クラダップ、エマ・ネルソン、クリステン・ウィグ
2019年/アメリカ/英語/カラー/ビスタ/108 分 /日本語字幕:石田泰子
提供:バップ、ロングライド
配給:ロングライド
© 2019 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All rights reserved.
longride.jp/bernadette/