高級娼婦として潜入した経験を映画化『ラ・メゾン 小説家と娼婦』本予告映像

『ラ・メゾン 小説家と娼婦』12月29日公開

身分を隠して高級娼館に潜入した作家エマ・ベッケルの2年間を描き2019 年フランスで発表と同時に議論を巻き起こした小説『La Maison』。これを完全映画化した『La Maison』の邦題が『ラ・メゾン 小説家と娼婦』として、12月29日(金)より日本公開が決定しました。あわせて、本ポスター、本予告、メイン写真1点も公開されました。

本予告映像は、作家エマがアンダーグラウンドで生きる女たちのリアルをえぐり出していく様子を捉えたもの。

 

「男たちを妄想の世界に案内してるだけ」

「汚れたとは思ってない」

 

小説に書くために実際の高級娼館に娼婦として潜入、ともに働くことで晒される女たちの本音と、繰り広げられる刺激的な出来事を、包み隠さずノートに書き記していくエマでしたが…。

 

「あなたは何が欲しいの?」

 

娼館で働くエマの目を通しためくるめく夜の世界の映像とともに、女性たちの自由とセクシュアリティの解放についても突きつけられるような予告となっています。

 

本ポスターは、緩やかなエマの口元を印象的に切り取ったカットを使用したもの。さまざまな束縛からの解放を印象付けるコピー「解き放つ」と共に、妖艶なカットでありながらも同時に女性の強さと意思も感じさせるビジュアルになっています。

 

シーン写真は、娼館で働くエマのある一夜を切り取ったもの。ブラックのランジェリーをまとった姿は、数々のメゾンのトップモデルを務めるアナ・ジラルド演じるエマをさらに際立たせる印象的なカットとなっています。

 

アナ・ジラルドは、小栗康平監督作『FOUJITA』(15) のユキ役や、セドリック・クラピッシュ監督『パリのどこかで、あなたと』(19)でも知られ、パリの老舗キャバレー「クレイジーホース」で実際に2ヶ月間トレーニングを行うなど、「高級娼婦」役に体当たりで挑んだことが話題に。

 

監督には、原作者からの強い希望で『ワンダーボーイ』(19)で熱い注目を浴び、『マダムのおかしな晩餐会』(18)、『THE INFORMER 三秒間の死角』(19)など女優としても活躍する気鋭の女性監督アニッサ・ボンヌフォンを起用。本作の公開にあたり次のようにコメントしています。

 

「女性が自分の身体をコントロールする権利、つまりはセクシュアリティをコントロールする権利が今、問われている。この映画の舞台が売春であるならば、真のテーマは女性のセクシュアリティと欲望である。だからこそ、『ラ・メゾン 小説家と娼婦』のような映画は、今日、強い共感を呼んでいるのだと思います」

 

なお、本作のプロモーションのために、主演のアナ・ジラルドが監督のアニッサ・ボンヌフォンと共に来日することが決まっています。

高級娼館に2年間潜入リポートして見たものは…?

© RADAR FILMS - REZO PRODUCTIONS - UMEDIA - CARL HIRSCHMANN - STELLA MARIS PICTURES
© RADAR FILMS - REZO PRODUCTIONS - UMEDIA - CARL HIRSCHMANN - STELLA MARIS PICTURES

フランスからベルリンに移り住んだ27才の小説家エマ(アナ・ジラルド)は、作家としての好奇心と野心から、娼婦たちの裏側に惹かれてゆきます。そして大胆にも、彼女たちの実情を理解するために、有名な高級娼館「ラ・ メゾン」に娼婦として潜入します。

 

危険と隣り合わせの女性たちの日常、そして、孤独や恋愛の尽きない悩み…。そこでの日々は、エマにとって新たな発見に溢れていました。そして2週間のつもりが、いつしか2年もの月日が流れます。果たしてエマがその先に見るものとは…。

 

実際に娼館で働いた体験を小説にする大胆すぎる取材方法に、フェミニス トたちから激しく批判も浴びた小説『La Maison』。しかし同時に、アンダーグラウンドで生きる女性たちのリアルな姿が大きな共感を呼び、世界16ヵ国で大ベストセラーになりました。

 

『ラ・メゾン 小説家と娼婦』は、12月29日(金)日本公開。 

 

[作品情報]

監督:アニッサ・ボンヌフォン 

原作:「La Maison」エマ・ベッケル著 

出演:アナ・ジラルド、オーレ・アッティカ、ロッシ・デ・ パルマ、ヤニック・レニエ、フィリップ・リボット、ジーナ・ヒメネス、ニキータ・ベルッチ 

2022 年/フランス、ベルギー/フランス語、英語、ドイツ語/89 分/カラー/1:2.35/5.1ch/原題:La Maison/字幕翻訳:安本熙生 /R-18/配給:シンカ

© RADAR FILMS - REZO PRODUCTIONS - UMEDIA - CARL HIRSCHMANN - STELLA MARIS PICTURES

本作は“French Cinema Season in Japan”の一環として、ユニフランスの支援を受けて公開されます。

公式 HP:https://synca.jp/lamaison/

SNS X (旧 Twitter):https://twitter.com/SYNCACreations Instragram:https://www.instagram.com/synca_creations/