一攫千金を狙う若者2人『ファースト・カウ』予告編

『ファースト・カウ』12月22日公開

現代アメリカ映画の最重要作家と評され世界中で最も評価されている監督のひとりケリー・ライカート監督の『ファースト・カウ』が、12月22日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほかで全国公開。このたび、予告編と日本版ビジュアルが公開されました。

公開された予告編は、レーガン大統領の演説「今こそアメリカの理想を実現させる時です」からはじまります。冷戦の緊張高まる1980年代のアメリカの空気感のもと映し出されるのは、アメリカン・ドリームに夢を馳せるある一家の日常風景です。

 

また、物語の鍵を握る“牛”が印象的な日本版ビジュアルのデザインを手がけたのは、『君の名前で僕を読んで』『わたしは最悪。』のデザイナー石井勇一。

 

一つ目は、本国ビジュアルの世界を踏襲したもの。牛が船で運ばれている様子が切り取られ、静かにこちらを覗く姿が目に留まる。さらに「おいしい話にご用心。」というコピーが浮かび、決して一筋縄ではいかな いふたりの旅路の行方が気になる1枚となっています。

 

もう一つは、日本オリジナルで作成したもので、牛がまさに未開の地に 降り立つ瞬間が映し出され、背景には紅葉色づく豊かな自然を感じとることができます。

アメリカの原風景に夢を求める2人の青年

舞台は⻄部開拓時代のオレゴン州。アメリカン・ドリームを求めて未開の地にやってきた料理人のクッキーと、中国人移⺠のキング・ルーの2人は自然と意気投合し、やがてある大胆な計画を思いつきます。それは、この地に初めてやってきた “富の象徴”である牛からミルクを盗み、ドーナツで一攫千金を狙うという、甘い甘いビジネスでした! 

 

原作は、これまでケリー・ライカート作品の脚本を多数手がけてきたジョナサン・レイモンドの小説「The Half-Life」(2004)。男同士の友情を描いた物語に監督が惚れ込み、映画化を熱望、⻑年の構想期間を経てついに実現しました。

 

『ファースト・カウ』は、12月22日(金)全国公開。

 

[作品情報]

『ファースト・カウ』

原題:『First Cow』

監督・脚本: ケリー・ライカート 脚本:ジョナサン・レイモンド 出演:ジョン・マガロ、オリオン・リー、トビー・ジョーンズ

配給:東京テアトル、ロングライド

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