堀ちえみ、「チョコレートは幸せになれる、愛を伝えるのにピッタリ」『巡る、カカオ~神のフルーツに魅せられた日本人~』

『巡る、カカオ~神のフルーツに魅せられた日本人~』公開中

カカオに魅せられビジネスモデル構築に奔走する日本人の活躍を追ったドキュメンタリー映画『巡る、カカオ~神のフルーツに魅せられた日本人~』が、1月12日(金)より全国公開中。このたび、公開記念舞台挨拶が1月13日(土)にシネスイッチ銀座で開催されました。

映画上映後ステージに登壇した堀は次のように挨拶しました。

 

「わたしはカカオが大好きで。そのご縁でナレーションのお仕事がいただけました。言葉が不自由な中、仕事をいただけたことは本当に光栄です。身近に思っていたチョコレートが、こんなにいろんな方々の手を経て、わたしたちのところにやってきているのだと思うと、本当に感謝の気持ちと、いとおしい気持ちでいっぱいです。チョコレートへのラブ、カカオへのラブは、ますますわたしの中で強くなっていくと思います」

 

和田監督が「ここに皆さんがそろうというのは本当にすごいこと。わたしも皆さんにお会いするのも映画の取材以来なのでうれしいです」と語るとおり、世界中で活躍する面々がこうして一堂に会する貴重な機会。

 

アフリカのガーナに単身渡航し、地元のカカオ産業を変えようと奮闘するMpraeso合同会社CEOの田口は、映画を観た感想を問われると次のようにコメントしました。

 

「わたしたちにとって身近なチョコレートというのは、こんなにも世界とつながっているんだなと思いました。ガーナの人たちにも映像を見せて、日本の人たちもそうですし、南米の人たちなどがいろんなところで頑張っていて、このチョコレートの世界がつくられているよね、というような話を共有してました。ガーナの人たちの声もわたしのSNSなどで届けられたらと思いました」

 

コロンビアのカカオ産業のビジネスモデル構築に奮闘するカカオハンターの小方が客席に向かって「カカオを見たのははじめてですか?」と問いかけると、会場では手を挙げる人もチラホラ。その様子に笑顔を見せながら小方は次のように語りかけます。

 

「カカオというフルーツについて少しでもこの作品を観て知ってもらう機会になっていたら嬉しいです。カミーロくんというカカオの倉庫にいた男の子がいたんですが、彼に『ドキュメンタリー映画に出たよ』と言ったらすごい喜んでくれて。それと(劇中に出てきた)アルアコ族の方にも連絡をとったんですけど、彼らも『観たいからどうにかできないか』と言ってくれて。みんな楽しみにしています」

 

大手チョコレートメーカーの社員として長年にわたりカカオ産地を訪ね、社会課題解決に携わってきた株式会社 明治の土居は、この日、観客と一緒に映画を観ていたとのこと。

 

「自分が出ている映画を観るのは妙な感じでしたが、映画が終わって拍手が沸き起こり、嬉しかったですね」

 

そんな出演者たちと初めて対面した堀は、感慨深げ。

 

「皆さんとお会いできて感無量ですね。チョコレートって愛を感じる食べ物だと思いますし、お口に入れたときに、幸福感が高まるというか、しあわせな気持ちになれる。バレンタインデーも近いですし、愛を伝えるのに、チョコレートってピッタリ合っている食べ物なんだなと思います。あったかいですよね。関わっている皆さんも明るくて、あったかい人たちばかりで、そうした方がチョコレートの生産に関わっているというのは、なんだかホッとしました」

 

カカオに興味津々の堀が、収穫したカカオの良し悪しをどのように見分けているのかを尋ねます。するとまず小方が反応。

 

「まず、(育てて収穫した)カカオはどれもかわいいんです!見た目で病気かどうかは分かるのですが、実の外側には問題がなくても割って中を見てみると茶色くなっていたりすることもあります。匂いやに見た目だけでは判断がつかないフルーツなんです」

 

和田監督も取材時を振り返り、「カカオにはまだまだ解明されていない謎も多いんだと伺いました」と語りました。

 

本作を通し、チョコレートに関わる人たちのパワフルな活動、ポジティブなエネルギーを目の当たりにしたという堀は、自身の目標も口にしました。

 

「今年はチョコレートパワーでライブを頑張りたいと思います!4月20日にコンサートが決まっているので(日本橋三井ホールの「CHIEMI STYLE 2024~come to my room~」)。カカオのパワーで歌いたいと思います」

 

最後に和田監督は次のようにアピールしました。

 

「映画の感想が気になってしょうがないんです。是非感想を伺いたいと思っています。また、一人でも多くの方にご覧いただけますと幸いです」

 

カカオに魅了された日本人を描くドキュメンタリー

コロンビア先住民の末裔であるカカオの起源となったアルアコ族が抱える課題を、現地に入り、共に課題解決に取り組みカカオ産業のビジネスモデル構築に奮闘するカカオハンター小方真弓、また、アフリカのガーナに単身渡航し現地のカカオ産業を変えるため農家だけでなく政府にも働きかけ、革命を起こそうと奮闘しているMpraeso合同会社CEOの田口愛。カカオに魅了された二人の姿を中心に描くドキュメンタリー。

 

小方と同じくカカオのビジネスモデルの構築に奔走するダンデライオン・チョコレート・ジャパンCEO堀淵清治、日本を代表するチョコレートメーカーの社員として長年に亘り繰り返しカカオ産地を訪ね、社会課題解決に奮闘し、現地にてデベロップメント・チーフに任命された株式会社明治ものづくり戦略本部技術部 参与の土居恵規、カカオに魅せられ「カカオがチョコレートになったのはまだ歴史的には最近」と語り、カカオの新しいレシピ開発に取り組むミクソロジスト南雲主于三が出演し、各人にとっての“カカオの魅力や課題”についても語られます。

 

監督を務めるのは、多様性について考えるドキュメンタリー映画『であること』(2020)を手掛けた和田萌。これまでにも多くのドキュメンタリーの演出家として、NHKや毎日放送「情熱大陸」などに携わり、放送文化基金賞やギャラクシー月間賞を受賞しています。

 

『巡る、カカオ~神のフルーツに魅せられた日本人~』は全国公開中。

 

[作品概要]

『巡る、カカオ~神のフルーツに魅せられた日本人~』

監督:和田萌

出演:小方真弓、田口愛、堀淵清治、南雲主于三、土居恵規

ナレーション:堀ちえみ

エグゼクティブプロデューサー:服部 進 

プロデューサー:鎌田雄介

音楽:原 摩利彦 

編集:宮島亜紀 

撮影:佐々木秀和 佐藤康佑 

イラストレーション:RIKAKO KAGAWA

製作:ハートツリー 

制作:GENERATION11 

協力:株式会社 明治 

配給:ナカチカピクチャーズ

©HEARTTREE 2023|日本|カラー|89 分|ステレオ|シネスコ 

映倫区分:G

公式サイト:megurucacao.jp

公式 X:@megurucacao 

Instagram:@megurucacao_movie