「愛してるって、言うのは簡単なのに責任を負うのは難しい」『アバウト・ライフ 幸せの選択肢』監督オフィシャルインタビュー

『アバウト・ライフ 幸せの選択肢』3月8日公開

ダイアン・キートン、リチャード・ギア、スーザン・サランドン、エマ・ロバーツ、ルーク・ブレイシー、ウィリアム・H・メイシーら豪華キャストが集結したロマンティック・コメディ『アバウト・ライフ 幸せの選択肢』が3月8日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国公開。このたび、監督オフィシャルインタビューが届きました。

「この映画は私が20歳の頃に書いた脚本がもとになっています。まだ人生経験が乏しい時に書いたんですが、それを60代になった自分の視点で書き直しました。脚本を書き上げるうえで分かったのは、“愛してる”という言葉は簡単に言えるのに、その言葉に責任を負うのはなんて難しいんだろうということです。

700話以上のテレビドラマ、ブロードウェイでの2人芝居、オフブロードウェイでの1人芝居、そして作品賞にノミネートされた映画の脚本を書いたあと、僕が人生で重きを置いていることを題材に脚本を書きたいと思いました。

僕は38年間結婚生活を続けています。妻と共に人生を歩んでいく中で、どんな苦難を経験しても、別れようと思ったことは一度もありません。同時に、夫婦の絆が固く見えた友人夫婦が離婚していく様子もたくさん見てきました。夫が妻に失望し、妻が夫に「人生を台なしにされた」と愚痴をこぼす。間違った決断や破滅した人生の物語を聞いているうちに、「これはコメディ作品のテーマになる」と常々思っていました。そして、やっと脚本にできるほど十分な人生経験を積んだのです。

脚本はキャスティングする前に書き上げました。特定の俳優を想定して書いたつもりはなくて、このような幸運に恵まれるとは思ってもみませんでした。本作品の脚本の執筆中、登場人物たちや彼らが感じるフラストレーションについて理解が深まると、笑いが込み上げてくるようになりました。彼らが感じるフラストレーションは、人生の終わりが見え始めた年齢に近づいたことで、これからをどう生きるかという疑問から生じたものであるからです。結婚の価値や、なぜ我々がこんな失態をおかしてしまうのかを探るうえで、リアルなだけでなく普遍的に共感を覚えるようなシーンが次々と浮かんできました。登場人物たちが陥った状況に大笑いし、時に涙を流し、そして物語に入り込んだ瞬間が最も印象深いです。

『アバウト・ライフ 幸せの選択肢』には現実と創作のバランスをうまく取ったコメディになってほしい。恋愛と結婚を題材に、恋愛と結婚のどちらが勝つか期待しながら、映画を見たあと観客が愛する人たちと語り合えるような作品になることを願っています」

交際相手の両親がなんと不倫同士!

ミシェルは交際中のアレンとの結婚を望む一方、煮え切らないアレン。2人は親たちの経験から結婚生活について学ぼうと、両家顔合わせのディナーの席を設けます。

 

ところが驚いたことに互いの両親はすでに顔なじみ。お互いの配偶者同士で不倫していたのです!

 

厳しい状況に追い込まれた親たちは、子供たちに自分たちの不倫を隠しながら配偶者の愛人と正面対決を図ります。親と子、そして愛人同士での駆け引きが始まります...。

 

『アバウト・ライフ 幸せの選択肢』は、3月8日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国公開。

 

[作品情報]

『アバウト・ライフ 幸せの選択肢』

原題:Maybe I Do

監督・脚本:マイケル・ジェイコブス「クイズ・ショウ」

製作:ジョナサン・モンテパレ「ボーンズ アンド オール」 

音楽:レスリー・バーバー「マンチェスター・バイ・ザ・シー」 

撮影:ティム・サーステッド「リトル・ミス・サンシャイン」

編集:エリカ・フリード「セヴェランス」 

出演:ダイアン・キートン、リチャード・ギア、スーザン・サランドン、エマ・ロバーツ、ルーク・ブレイシー、 ウィリアム・H・メイシー

2023/英語/95分

字幕翻訳:長夏実

配給:AMG エンタテインメント 

公式サイト:https://aboutlife-movie.jp