鈴木亮平、「第17回アジア・フィルム・アワード」(AFA)で最優秀

アジア全域版アカデミー賞「第17回アジア・フィルム・アワード」(AFA)で、俳優の鈴木亮平が「Excellence in Asian Cinema Award」を受賞することが分かりました。本賞は韓国の女優 イ・ヨンエも選ばれています。両受賞者は3月10日(日)に香港で行われる授賞式にも参加予定です。

「Excellence in Asian Cinema Award」は、優れた才能を持つ映画人にスポットを当て、その映画人のアジア映画界・アジア文化における業績と貢献を称える賞です。日本人の受賞は、第9回(2015)の中谷美紀、第13回(2019)の役所広司、そして第16回(2023)の阿部寛に続く4人目。

 

鈴木は18歳で学生演劇を始め、演劇学校アクターズクリニックで学んだ後、森田芳光監督の『椿三十郎』(2007)で映画デビュー。その後、『ふたたび swing me again』(2009)で銀幕初主演を果たし、コメディ長編作品『HK 変態仮面』(2013)で大ブレイク。2022年には『孤狼の血 LEVEL2』(2021年)で冷徹で残虐非道なやくざを狂気に満ちた演技で演じ、日本アカデミー賞を含む5つの賞で最優秀助演男優賞を受賞しました。

2023年には、『劇場版 TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』と第35回東京国際映画祭コンペティション部門選出『エゴイスト』の2作品で主演を務め高い評価を得ました。前者は興行的に大ヒット、後者は国内4つの賞で主演男優賞を受賞。また第22回ニューヨーク・アジアン映画祭でライジングスター・アジア賞を受賞し、昨年のアジア・フィルム・アワードでも主演男優賞にノミネートされました。『エゴイスト』では、ゲイの男性を情感豊かに演じ、同性婚やセクシュアル・マイノリティに対する社会の偏見に関する発言で、日本のLGBTQ+コミュニティからも支持を得ました。

役者としてのひたむきさについてもよく知られており、役柄に合わせた徹底的なリサーチや、見た目の変化を伴う役作りはカメレオン俳優と評されています。共演したキャストやスタッフも彼のストイックな姿勢を称賛しており、そのプロ意識は俳優仲間や映画業界を刺激し続けています。

 

次回作は、1980年代の伝説的な漫画を実写化した Netflix のアクションコメディ『シティーハンター』で、4月に配信が予定されています。

 

鈴木は次のようにコメントしています。

 

「この度アジア・フィルム・アワードから、このような評価をいただき、大変光栄に思います。これを励みにさらなる高みを目指し、この業界に貢献していきたいです。また、香港で開催される第17回アジア・フィルム・アワードの授賞式に出席し、アジアの観客や映画関係者の皆さんと交流ができることを楽しみにしています」

 

[開催概要]

第17回 AFA

3月10日(日)

会場:戯曲センター(Xiqu Centre)Grand Theatre(香港、西九龍(ウエストカオルーン)文化地区)

 

各賞のノミネーション

https://2024.tiff-jp.net/news/ja/?p=63604