久保田利伸、西城秀樹らもカバーした永遠の名曲『ボンゴマン ジミー・クリフ』「遙かなる河」歌唱映像

『ボンゴマン ジミー・クリフ デジタル・リマスター』公開中

「2010年ロックの殿堂入り」「1985年『Cliff Hanger』グラミー賞受賞」「2013年『Rebirth』グラミー賞受賞」のレゲエ界の生ける伝説ジミー・クリフの全盛期を収録したドキュメンタリー映画『ボンゴマン ジミー・クリフ デジタル・リマスター』が、3月22日(金)より新宿シネマカリテほかで公開中。このたび、ジミー・クリフの代表的な二つの楽曲「遥かなる河」&「ハーダー・ ゼイ・カム」歌唱シーンの本編映像が公開されました。

公開された本編映像は、ジミー・クリフの楽曲の中でも特に有名な2曲「遥かなる河」と「ハーダー・ゼイ・カム」の歌唱シーン。

 

「遥かなる河」は、1969年、ジミー・クリフ21歳の頃に書いた曲。「渡るべき河は多く、信念だけを頼りにおれは生きてきた。過ぎゆく歳月に流されながらも何とか生きてきた。誇りだけを胸に」との歌詞の通り、大きな夢を抱いてジャマイカからイギリスへと渡るも、仕事や生活がうまく行かず困難な時期に書かれたと言われています。

 

この曲は多くのミュージシャンにカバーされており、ジョン・レノン、ハリー・ニルソン、ジョー・コッカー、パーシー・スレッジ、リンダ・ロンシュタット、日本でも久保田利伸、西城秀樹、小坂忠らに歌い継がれる不朽の名曲です。

 

「ハーダー・ゼイ・カム」は、ジミー・クリフが主演を務めたジャマイカ初の商業映画『ハーダー・ゼイ・カム』のテーマソングとして書かれた曲。

 

映画は世界中で熱狂的な人気を博し、レゲエ・ミュージックを世界中に知らしめ、「ハーダー・ゼイ・カム」などレゲエの名曲が多数収録されたサントラ・アルバムも、名盤として長らく愛され続けています。

情熱のリズム、永遠なる魂の歌声

キース・リチャーズ、ジョー・ストラマー、マッドネス、ランシド・・・ロックレジェンド・パンクスからも愛される不滅のレゲエヒーロー、ジミー・クリフ。パトカーのサイレンが鳴り響き、燃えさかる街並みを前に「欲をかくものは、全てを失う」と高らかとアジテートする映画は、二大政党JLPとPNPによる激しい抗争の最中、混沌とした熱気に包まれるジャマイカの風景ではじまります。

 

1980年、故郷サマートンでのフリーライブは、丘を重機でならしステージを一から作るボランティアによる手作りのステージで行われた、地元愛に溢れた素晴らしい演奏。そして南アフリカのソウェト、ドイツのハンブルグと続くツアーに、クルーが密着し、16ミリフィルムにその熱狂を収めていきます。

 

カルト的人気を得たジミー主演同名映画の楽曲『ハーダー・ゼイ・カム』のほか、日本では車のCM曲で馴染み深い名曲中の名曲『遥かなる河』、ボブ・マーリーへの敬愛を込めて歌う『ノー・ウーマン・ノー・クライ』とセットリストも強力。ヒット曲も多く、ポップな魅力と、キース・リチャーズ、ジョー・ストラマー等々ロック界からも溺愛される反骨精神に溢れた絶頂期のジミー・クリフを堪能できます。

 

カリブ海の小さな島ジャマイカで生まれたレゲエ・ミュージック。70 年代その“ヤバいリズム”はロック界に大きな衝撃を与え、クラプトンやストーンズ等様々なミュージシャンに多大な影響を及ぼしました。そして英国のパンク・ムーブメントともrebel music(反逆の音楽)レゲエは激しく共鳴し合い、鬱屈した当時の若者達をたちまち虜にしました。

 

戦争、自然災害、貧困、孤独、未曽有の危機が日常になった現代社会でこそ、“ヤバいリズム”と“刺さるメッセージ”が私たちの心にも刺さります。

 

『ボンゴマン ジミー・クリフ デジタル・リマスター』は、3月22日(金)より新宿シネマカリテほかで全国ロードショー公開中。

 

[作品情報]

『ボンゴマン ジミー・クリフ デジタル・リマスター』

原題:Bongo Man

出演:ジミー・クリフ、ナディーン・サザーランド、ムタバルーカ、バーバラ・ジョーンズ、ミリアム・マケバ、ボブ・マーリー 

監督:ステファン・ポール

編集:ヒルデガルト・シュレーダー 

撮影監督 マイク・コンデ、ウド・ヒッツラー、ハインツ・レクサー、ヘリベルト・シュースター 

1981 年/ジャマイカ・ドイツ合作/英語/93 分

 提供:ニューセレクト/配給:アルバトロス・フィルム 

公式サイト:https://jimmy-cliff-movie.com/

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