600万部ベストセラー小説の映画化『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』予告映像

『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』6月7日公開

累計発行部数600万部のベストセラー小説を映画化した『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』が、6月7日より、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国公開。このたび、予告編と場面写真が公開されました。

公開された予告編は、主人公のハロルドがイギリスの南西から最北端まで800キロを歩む道すがら、共感した人々と出会い、息を呑むようなイギリスの美しい風景に包まれる様子が映し出されています。

 

原作「ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅」は、英国文学界の最高峰マン・ブッカー賞にノミネートされ、日本でも2014年本屋大賞の翻訳小説部門第2位に輝いた傑作です。

 

主人公ハロルドを演じるのは、イギリスを代表するアカデミー賞俳優ジム・ブロードベント。その妻役には「ダウントン・アビー」シリーズのベネロープ・ウイルトン。半世紀を超えるキャリアを誇るベテラン俳優による名演技が光ります。さらに、余命わずかのクイーニーには「めぐりあう時間たち」のリンダ・バセット、世界中に熱狂的ファンを持つミュージシャンのニック・ケイヴの息子アール・ケイヴがハロルドの息子デイヴィッドを演じています。

(C) Pilgrimage Films Limited and The British Film Institute 2022

「セリフに頼ることなく、映像で伝えたい」

監督は『White Girl』で英国アカデミー賞テレビ部門、ドラマ版『ハワーズ・エンド』で同賞にノミネートされたヘティ・マクドナルド。脚本は、原作者である小説家レイチェル・ジョイス自身が手掛けています。

 

映画の感動をさらに際立たせるのは、壮大な丘陵地とその先に高く広がる空、神聖な空気に包まれた大聖堂やレンガ造りの建物が並ぶイギリス固有の街並み。ハロルドを優しく包み込むように広がる圧巻の景色は、観客の心を癒してくれます。

 

へティ監督は、原作小説の映画化について、次のようにコメントしています。

 

「本作の原作であるレ イチェル・ジョイスの小説を初めて読んだ時、冒頭からその世界観に惹き込まれ、強く心を揺さぶられました。この作品の根幹には、悲しみ、喪失、罪悪感、そして癒しといった、多くの人が共感できる、とても大きなテーマがあります。その物語の主人公であるハロルドは、かつてないヒーローです。薄気をもって未知の世界へと踏み出し、信じることが癒しへとつながると教えてくれます。

 

ハロルドが一人で歩いているシーンが多いため、物語の大部分は彼の頭のなかで進行します。脚本を初めて読んだとき、行間をいかに映像化するか、それが重要だと感じました。しかし同時に、それはセリフに頼るのではなく、監督として視覚で物語を伝えるという挑戦に取り組む、滅多にない機会だとも感じました。ハロルドは心の内に大きな不安や葛藤を抱えていますが、彼の旅は感動的で、時には詩的ですらあります。登場人物に寄り添い、その旅路をたどる映画を制作するという本作の試みは、素晴らしいチャンスだと思いました」

800キロ歩いて伝えたい、ある想いとは?

本作品葉、心に秘めた”ある想い”を伝えるため一歩を踏み出すことで、人生がもたらす哀しみ、驚き、喜び、愛を再発見する感動作です。

 

定年退職し、妻のモーリーンと平穏な生活を送るハロルド・フライのもとに、北の果てから思いがけない手紙が届きます。差出人はかつてビール 工場で一緒に働いていた同僚クイーニーで、ホスピスに入院中の彼女の命はもうすぐ尽きるとあります。

 

ハロルドは返事を出そうと家を出るも、途中で心を変えます。彼にはクイーニーにどうしても会って伝えたい”ある想い”があったのです。

 

ホスピスに電話をかけたハロルドは「私が歩く限りは、生き続けてくれ」と伝言し、手ぶらのまま歩き始めます。歩き続けることに、クイーニーの命を救う願いをかけるハロルド。目的地までは800キロ。彼の無謀な試みはやがて大きな話題となり、イギリス中に応援される縦断の旅になり・・・。 

 

『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』は、6月7日より、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国公開。

 

[作品情報]

『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』

原題・英題:The Unlikely Pilgrimage of Harold Fry

監督 へティ・マクドナルド

出演 ジム・ブロードベント、ペネロープ・ウィルトン

2022年|イギリス|英語|108分|ビスタ|カラー|5.1ch|日本語字幕 牧野琴子

提供:松竹、楽天 

配給:松竹 

後援:ブリティッシュ・カウンシル

公式サイト https://movies.shochiku.co.jp/haroldfry/