塚本晋也監督自ら撮影・編集したYouTube動画「街の小さな映画館」第14回『新文芸坐』フィルムからレーザーまで網羅「知らない人と映画を一緒に観る体験」

「街の小さな映画館」第14回『新文芸坐』

塚本晋也監督自らが撮影・編集・YouTubeアップロードまで行い、ミニシアターの魅力を伝える動画「街の小さな映画館」企画の第14回『新文芸坐』が公開されました。

公開された動画では、ロビー壁面の和田誠さんの名画イラスト、様々な機材の並ぶ映写室、今では珍しくなった緞帳のあるスクリーンなどを辿っています。インタビューでは、支配人の花俟良王、映写担当スタッフの濵本栄紀が、劇場の特色や、時代に即した名画座としての取り組みなどを語っています。

 

新文芸坐は、東京・池袋の東口に2000年にオープンした名画座。1956年に創業した前身の「文芸坐」を含めると、60年以上映画ファンに愛され続けています。

 

2022年4月15日には音響・映写設備を一新しリニューアル。デジタルでは「4Kレーザー」上映に対応すると同時に、35ミリフィルム、16ミリフィルムも現役で稼働しているのが驚き。オリジナルの音響システム「BUNGEI-PHONIC SOUND SYSTEM(ブンゲイ・フォニック・サウンド・システム)」が導入されたのもトピックです。

 

塚本晋也監督は次のようにコメントしています。

 

「遠く文芸坐の時代から数々の思い出がある。

ぴあフィルムフェスティバルの席を取るのが大変で、ようやく見ることができた映画が華々しく映り憧れた10代。映画を作るようになって、自分の特集上映をやってもらい、1階と地下の両劇場が満員になったうれしい時代。新文芸坐になり、そして最近リニューアルされ、さらに映像、音響がグレードアップし、デジタル化した自分の作品が新たに蘇った感動。思い出すとキリがない。

長い期間に渡り、とても多くの人々の夢と記憶を運ぶ映画館です」

「街の小さな映画館」とは?

「街の小さな映画館」は、塚本晋也監督が2015年『野火』初公開時に全国劇場行脚して個性あふれるミニシアターの魅力に触れたことでできあがった企画。コロナ禍をきっかけに「未曾有の事態の中格闘していらっしゃるミニシアターにエールを送らせていただきたい」との思いから始まりました。

 

お世話になっている映画館を1館ずつ訪れ、ミニシアターの魅力を伝えるために、劇場とのアポ取りから撮影・編集・YouTube へのアップまで塚本監督自身が単独で行い、ロゴとイラストも描きおろしています。

 

[新文芸坐]

東京都豊島区東池袋 1-43-5 マルハン池袋ビル3F

TEL:03-3971-9422

https://www.shin-bungeiza.com/

座席数:264 席