宮澤エマ「自分の中のコアな部分に演劇がある」「第77回トニー賞授賞式」インタビュー

第77回トニー賞WOWOW生中継

演劇・ミュージカル界における世界最高峰トニー賞授賞式が6月17日(月、日本時間)にWOWOWで生中継。このたび、4度目の番組出演となる宮澤エマのインタビューが公開されました。

「生中継!第77回トニー賞授賞式」が6/17に放送されます。ナビゲーターとして4回目の出演になりますね。

 

「最初にナビゲーターを務めた4年前、2020年はコロナ禍の真っ只中でノミネート作品の数も少なく、はたして開催出来るのか!?といった状況だったことを思い出します。続く21年、22年も同じように作品数が少なく、さまざまな制限の中での開催でした。そして昨年は全米脚本家組合のストライキのために台本のない授賞式となり、私はずっと異例のトニー賞を見守らせていただいたように思います。今年はいよいよフルスイングな形のトニー賞に戻るのではないかな!という期待がありますね。新作がたくさんあってブロードウェイの盛り上がりを感じられるので、いいトニー賞になりそうな予感がしています」

 

お話のように昨年は台本のない授賞式で生放送での混乱もあったかと思いますが、どのようにご覧になりましたか?

 

「予測不可能なことが多い番組なのに、さらに予測不可能だったのでスタッフの皆さんが大変だったと思います。私は逆に、何を言うんだろう、何が起こるだろう!?といったワクワク感を持って、集中して観ていました。演者たちが自らの言葉で一生懸命にショーをつなぎながら、やはりライターたちが生み出す言葉によって自分たちは支えられている、といったメッセージを強力に伝えて来て。良いホンなしには作品は成り立たないことを一番よく知っているのが演者だと思うんです。そういう意味では“言葉の力”を強く感じるトニー賞だったなと思いました」

 

幼い頃からブロードウェイ観劇を楽しんでいらしたと伺っていますが、あらためてエマさんが感じるブロードウェイの魅力とは?

 

「ニューヨークは闘う街だと思うんです。大きな夢や野心を持って何かを成し遂げようと闘う、アグレッシブな人たちが集まる街。ブロードウェイで上演される作品は、何かを賭けて闘いを挑む人たちが作っていると感じるから、行くたびに、“あなたは人生をどう生きているの?”と自問自答させられて。ここでは多くの人たちがいろんな勝負をしに来ている、私はそういう勝負が東京で出来ているかな?と。私にとっては自分の生活と地続きであることを感じざるを得ない場所かなと思います」

 

トニー賞を初めて観る方にアドバイスをするとしたら?

 

「たとえばミュージカルに関心があるなら、今年のノミネート作品を検索すれば簡単なあらすじを調べられると思いますし、楽曲を披露した動画がきっと見つかると思います。そこでご自身の“推し”の作品や俳優さんを見つけておけば、授賞式でのパフォーマンスを存分に楽しめるんじゃないかなと。スピーチやパフォーマンスをただ観るだけでも楽しいけれど、ちょっと予備知識を入れておけばより楽しめると思います」

 

今年、受賞を期待している作品は?

 

「これはもうダントツで、リバイバル賞にノミネートされている『メリリー・ウィー・ロール・アロング』です。これは私のデビュー作で、2013年に宮本亞門さんの演出でこの作品をやることが決まった時、ちょうどマリア・フリードマンさんの演出による舞台がウエストエンドでやっていて、それを観に行ったんです。その作品がまずウエストエンドで評価され、その後日本でも2021年に上演されて、満を持してブロードウェイにやって来たと思うと感慨深いです。たぶんいろんな賞を獲るのではないかなと。私が演じたメアリーの役をやっているリンゼイ・メンデスさんは、ミュージカル『ドッグファイト』初演のローズ役でもあって、私も同役を演じているので勝手にシンパシーを感じているんです(笑)。彼女の歌声は本当に素晴らしいので、パフォーマンスがとても楽しみです。また、個人的にアリシア・キーズさんは大好きな歌手であり女優さんなので、彼女が楽曲を手がけた『ヘルズ・キッチン』も注目ですね」

 

同じくナビゲーターを務める井上芳雄さんとの息も回を重ねるごとにピッタリ合って、お二人の掛け合いも楽しみです。

 

「去年も一昨年もその前の年も、芳雄さんにこの対応でいいのかな、と心配もありましたが、今のところ大丈夫そうなので『この路線で間違ってない』という自負とともに、バッサリ斬るところは斬って、楽しそうにされている時はそのままに(笑)、仲良く最後までたどり着きたいです。ありのままの楽しそうな芳雄さんを隣で見ているのが楽しいんですよね。ただ今年は京本大我さんもご一緒しますから、力むことなく楽しんでいる先輩を見て京本さんが一番戸惑われるのではないかと(笑)。三人で協力し合ってやっていけたらいいなと思っています」

 

京本大我さんはスペシャル・サポーターとして出演されますが、どんな印象をお持ちですか?

 

「ミュージカルで王子様を演じていらしたからか、凛として歌う品のある姿を思い出して、やはりプリンスといった印象です。でもバラエティ番組でお見かけした時に、結構面白い人なんだな〜と薄々感じ取りまして(笑)。今回のトニー賞授賞式の番組ではどんな京本さんが見られるか楽しみです。WOWOWの番組も、トニー賞自体にもファミリー感が溢れているので、芳雄さんと三人での化学反応が楽しく作用するといいなと思います」

 

近年はドラマなど映像作品でも活躍されていますが、ご自身にとって舞台とはどのような場所でしょうか。

 

「初舞台から去年で丸10年、舞台を主軸に生きてきて、20代をすべて捧げたと言っても過言ではないと思います。近年の映像作品で私を知ってくださり、ミュージカルをやっていることは知らない方もいらっしゃるかもしれませんが、舞台でも映像でも、いろんな作品で私の姿を観てくださる方々は皆さんファミリーというか、ベースだなと感じています。私自身は賞とは関わりなく活動してきたなかで、昨年出演した『ラビット・ホール』で読売演劇大賞優秀女優賞をいただいたことには驚きました。そして『ラビット・ホール』と『オデッサ』では菊田一夫演劇賞を頂くことができ、とても嬉しかったです。舞台は私にとって帰ってくる場所であり、目指す先です。自分の中のコアな部分に演劇がある、そう思っています」

 

では最後に、『生中継!第77回トニー賞授賞式』の見どころを教えてください。

 

「毎回期待できるところは、俳優陣による熱いパフォーマンスと素晴らしいスピーチです。何か感じ取るものが必ずある授賞式だと思うんです。それは明日を頑張る活力かもしれないし、劇場に足を運んでみようという気持ちかもしれなくて。観る前と後では生活にちょっとした違いが出てくる、それがトニー賞の楽しさだと思うので、その魅力を最大限伝えられるように頑張ります。スタジオでの私たちによる新たな化学反応がどこに行き着くのか(笑)、そんなワクワク感も楽しんでもらえたら嬉しいです」

「トニー賞」とは?

「トニー賞」とは、該当期間中(通常は前年4月末からの1年間)にニューヨークのオン・ブロードウェイで開幕した演劇、ミュージカル作品を対象に贈られる賞で、アメリカ演劇界で最も権威のある賞。作品賞や俳優賞はもちろん、演出家、デザイナーらスタッフへの賞が演劇とミュージカルに設けられブロードウェイの1年を総括するアワードといえます。

 

WOWOWでは、授賞式のほか、6月に「トニー賞月間!WOWOWステージ特集」と題し、選りすぐりの国内外の作品を特集。

 

 

詳細は公式サイト(https://www.wowow.co.jp/special/021776)で公開中。この機会にぜひ、様々な作品の世界に触れてみてください。

 

 

[番組情報]

「生中継!第77回トニー賞授賞式」

6/17(月)午前8:00~生中継 [同時通訳版] WOWOWプライムで放送/WOWOWオンデマンドで配信

※放送・配信終了後アーカイブ配信あり

 

「第77回トニー賞授賞式 字幕版」

6/23(日)午後3:00~ WOWOWライブで放送/WOWOWオンデマンドで配信

※放送・配信終了後アーカイブ配信あり

●ナビゲーター:井上芳雄、宮澤エマ

●スペシャル・サポーター:京本大我(SixTONES)

 

「第77回トニー賞授賞式」特設サイト:https://www.wowow.co.jp/stage/tony/

 

[関連番組]

「トニー賞がやってくる!」(無料放送)

「第77回トニー賞 直前スペシャル」

「第77回トニー賞 出演者決定スペシャル」

「京本大我 ハロー・トニー!」

 

特集「トニー賞月間!WOWOWステージ特集」

6/1(土)~6/29(土) ※休止日あり

作品ラインナップはこちら:https://www.wowow.co.jp/special/021776