『オークション 〜盗まれたエゴン・シーレ』1月10日公開
ナチス・ドイツによって略奪されたエゴン・シーレの名画「ひまわり」を巡る美術オークションの世界を描いたフランス映画『オークション 〜盗まれたエゴン・シーレ』が、1月10日(金)よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほかで全国公開。このたび、パスカル・ボニゼール監督へのインタビューが公開されました。
ボニゼール監督は、新作撮影中にも関わらず日本からのオンラインインタビューに応じました。
ボニゼール監督は数回、日本を訪問したことがあり、「日本の好きなところはすべてが洗練されているところ。世界のどの国にもない独特の感覚でユニーク。日本料理も洗練されていて、本当においしい日本料理店に行ったことを覚えています」と振り返り、そして何よりも思い出深いこととして「フランス映画社の故・柴田駿さんとの友情です。私が『カイエ・ドゥ・シネマ』の編集者だったころ、彼が大島渚監督作品をフランスに紹介し、大島作品によって私の映画のビジョンは構築されました」と柴田氏の思い出と感謝をしみじみと語りました。
また、日本を代表する美術界のスペシャリストや著名人から寄せられた推薦コメントについて、ボニゼール監督は「本当に嬉しいです」と喜びを語り、「実はオークション業界の方たちの反応が少し不安だったのですが、フランスの専門誌では好評を頂きました。日本でもクリスティーズ ジャパンの山口桂さんのようなスペシャリストが気に入ってくださったと聞いて大変嬉しくホッとしました」と笑顔を見せました。
さらに今年、東京都現代美術館で行われた「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」が話題となった、高橋龍太郎さんのコメントについて「『真善美のもつれを描き出している』というご指摘は非常に深い意味を持っており、興味深い見方だと思います」とコメントしました。
日本の公開に向けて、次のようにメッセージを寄せました。
「この作品が日本で公開されることは私にとって非常に重要なことで、感謝しています。ヨーロッパ的でありながらも普遍的なストーリーです。日本のみなさんに興味を持って頂き、楽しんで頂けることを願っています。アリガトウ!」
始まりは、競売人に届けられた一通の手紙
パリのオークション・ハウスで働く有能な競売人(オークショニア)アンドレ・マッソンは、エゴン・シーレと思われる絵画の鑑定依頼を受けます。
シーレほどの著名な作家の絵画はここ30年程、市場に出ていない。当初は贋作と疑ったアンドレでしたが、念のため、元妻で相棒のベルティナと共に、絵が見つかったフランス東部の工業都市ミュルーズを訪れます。
絵があるのは化学工場で夜勤労働者として働く青年マルタンが父亡き後、母親とふたりで暮らす家でした。現物を見た2人は驚き、笑い出します。それは間違いなくシーレの傑作だったです。
思いがけなく見つかったエゴン・シーレの絵画を巡り、さまざまな思惑を秘めたドラマが動き出します…。
『オークション 〜盗まれたエゴン・シーレ』は、1月10日(金)よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほかで全国公開。
[作品情報]
『オークション 〜盗まれたエゴン・シーレ』
原題:Le Tableau volé
監督・脚本・翻案・台詞:パスカル・ボニゼール 『華麗なるアリバイ』
出演:アレックス・リュッツ、レア・ドリュッケール、ノラ・アムザウィ、ルイーズ・シュヴィヨット
2023 年/フランス映画/フランス語・英語・ドイツ語/91 分/シネマスコープ/カラー/5.1ch
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ/ユニフランス
配給:オープンセサミ、フルモテルモ 配給協力:コピアポア・フィルム
©2023-SBS PRODUCTIONS
公式 HP:http://auction-movie.com
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