ダニエル・クレイグ、最高にロマンチック『クィア/QUEER』

『クィア/QUEER』5月9日公開

ダニエル・クレイグ主演、『君の名前で僕を呼んで』ルカ・グァダニーノ監督の最新作『クィア/QUEER』が、5月9日(金)より新宿ピカデリー他にて全国公開。このたびダニエル・クレイグのインタビューと新しい場面写真が公開されました。

ダニエル・クレイグは、ジェームズ・ボンドから、『ナイブズ・アウト』シリーズでお馴染みのブノワ・ブランまで、幅広い役を演じてきました。そんなクレイグが新たに挑んだのは、孤独な中年男性・リーのどこまでも愛おしくなるラブストーリー。一途な恋のために地の果てまでも行く主人を演じたクレイグの別人級の変化は、世間の注目を集めています。

 

出演を決めた理由のひとつは、ルカ・グァダニーノ監督作品だったからだといいます。

 

「20 年ほど前にローマでルカと出会ったんだ。彼はいつか一緒に映画を撮ろうと言ってくれて、遂に映画『クィア/QUEER』で実現した。ルカが長年、映画化を望んでいた作品に参加できて、とても嬉しく思っているよ」

 

また、「ルカとの撮影はとても楽しかった。自由な気持で役に臨むことができた」と撮影時を振り返ります。

 

クレイグは、ウィリアム・リーというキャラクターに命を吹き込むためには、この原作である自伝的小説の著者・ウィリアムSバロウズ自身の私的生活を深く知ることが必須と考えます。

 

「僕は、ウィリアム・バロウズの内面にあるものを発見したいと思った。彼がドラッグをやり、精神的、身体的にも危険な方向に自分を追い込んでいたことは知っていた。だから、何が彼をそこに追いやったのかを知ることがカギだった」

 

バロウズに関してできる限りのリサーチを行う中で、慎重に言葉を選ぶバロウズのインタビュー映像や反社会道徳的な講義の映像、そして、対決的な姿勢で出演して伝説として語り継がれさえしたテレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」などを見て、クレイグは彼の仕草や話し方などを研究し尽くしました。

 

ルカ・グァダニーノ監督は、「ダニエルは才能あふれる俳優で、(自分が演じる役の)素材に対して脅威を感じない最高のアーティストなんだ。僕たちはすぐに、ウィリアム・バロウズを、優しく寛大で、献身的な人間として、最高にロマンチックに描き出そうと同意した。そして、彼は、愛を求めて苦悩する男を見事に体現してくれた」と語り、「ダニエルが表現するユーモアは、スクリーン上で最高に映えるんだ。彼は、バロウズの内に内気さや謙虚さを見出した一方で、バロウズの偉そうで賑やかな一面の裏に、非常に繊細な男がいるということを忘れなかった」と称賛しています。

孤独な駐在員が美青年と出会い…

舞台は、1950年代メキシコシティ。小さなアメリカ人コミュニティで、孤独な日々を過ごすアメリカ人元駐在員リー(ダニエル・クレイグ)は、若く美しい青年ユージーン(ドリュー・スターキー)と出会い、次第にのめり込んでいきます。

 

 

強い日差しが照り付ける乾いたメキシコの地、汗とテキーラで汚れたベージュのツーピース、バーで交わされる熱い視線、そして孤独な家に残されたタイプライターとタバコの吸い殻の山……。

 

 

50年代アメリカのビート・ジェネレーションを代表する作家ウィリアム・S・バロウズの自伝的同名小説を、ルカ・グァダニーノが繊細かつ艶めかしいタッチで描き出します。

 

『クィア/QUEER』は、5月9日(金) 新宿ピカデリー 他 全国ロードショー。

 

[作品情報]

『クィア/QUEER』

原題:Queer

監督:ルカ・グァダニーノ(『君の名前で僕を呼んで』、『チャレンジャーズ』) 

出演:ダニエル・クレイグ、ドリュー・スターキー 他

2024年/イタリア・アメリカ/カラー/ビスタ/5.1ch/137分/字幕翻訳:松浦美奈  映倫区分:R15+

©2024 The Apartment S.r.l., FremantleMedia North America, Inc., Frenesy Film Company S.r.l.