アンディ・ラウ主演のディザスター超大作『カウントダウン』が、5 月 2 日(金)よりシネマート新宿ほか全国公開。このたび、メイキング映像アクション編が公開されました。

公開されたメイキング映像では、主演キャスト陣が過酷な訓練に挑む姿が収められています。

消防隊員役を務めるのは、バイ・ユー、ルイーズ・ウォン、フィッシュ・リュウほか次世代の香港、中国映画界を代表するエネルギッシュな顔ぶれ。リアリティ追求のため、防護服の着用や所作、専門用語に至るまで徹底的に消防士の基礎を習得しました。

ホー・カイワ、ジェフリー・ガイらが挑戦した放水訓練では、ホースの反動に耐え、火との距離を保ちながら作業する難しさに直面。さらに、高所ロープ訓練では、20 階以上の高さに張られた一本のロープを歩行するという極限状態に。恐怖と闘いながらも、互いに声を掛け合い励まし合う中で、キャストたちの間には確かな絆が育まれていったそう。

中でも注目すべきは、フィッシュ・リュウの挑戦。高所が極度に苦手だという彼女は、ロープに立った瞬間、全身が震え、足がすくみますが、それでもチームの「頑張れ」という声援を受け、一歩ずつ必死に前へ進もうとする姿が映し出されます。渡り切った後も、フィッシュは手が震えて離せず、そのままルイーズ・ウォンに抱きしめられるシーンも。フィッシュも、「皆の励ましに支えられた。団結力を感じた」と語り、訓練を経て大きく成長した様子でした。

映像の最後には、「みんなで心が一つになった」という率直な思いが語られ、極限の撮影現場で育まれた信頼と連帯感が伝わってくる。まさに本作に“命懸けた”キャスト陣の覚悟が垣間見える、貴重な映像となっています。

あわせてこのたび、アンソニー・プン監督、プロデューサーを務めたビル・コン（『グリーン・デスティニー』、『HERO』）のインタビューも到着。

本作で初めてディザスター映画に挑んだアンソニー・プン監督は「初めから、リアルな恐怖を描く災害サスペンスを作りたかった」と語ります。

「この映画は、フィクションでありながら、実際の事件や社会問題に基づいている。“放射性物質の脅威”という現実を、フィクションを通して描こうとしたんです」

その構想のきっかけとなったのが、1987 年にブラジルで起きたゴイアニア被ばく事故。

「わずか 93 グラムのセシウム137 が引き起こした事故で 11 万人が検査を受けた。“誰も知らない”という事実こそが、危機を広げていくのだと痛感しました」

撮影面では、徹底したリアリズムへのこだわりが光ります。広大な廃棄物集積場のセットは複数のロケ地を組み合わせ、総面積は約 3 ヘクタールにも及びました。

「VFX と実景でさまざまな角度から見せることで、都市の崩壊を視覚的に印象付けたかった」とはプン監督。

またターミナルでの爆破シーンでは、そのリアルさゆえに住民が通報し、消防車が出動する事態に。「最初は撮影協力だと思ったら、本気の事故対応でした。あれは一生忘れません」と苦笑しつつ、撮影現場の緊迫感を振り返ります。

不況により低迷が続く香港映画界において、本作には“業界救済”的な期待もかかる。コンは「目指したのは、香港映画のジャンルの多様化」だとも。

「今回はディザスター映画というジャンルを香港で確立したかった。観客に新しい体験を届けるだけでなく、海外の配給会社にも“香港で大作は作れる”と示したかった。海外で活躍する監督たちにも戻ってきてもらい、香港映画を盛り上げていきたい」

700 万人が暮らす香港で発生した高濃度セシウムの漏洩。政府は環境汚染の専門家ファンと、消防隊の精鋭部隊を招集し即座に対策を講じます。

しかし、時同じくして巨大な熱帯低気圧が香港上空に急接近し、未曾有の危機に直面。都市消滅まで残された時間は 90 分。絶体絶命の中、彼らは前代未聞の作戦を実行に移しますが……。

『カウントダウン』は、5 月 2 日(金)より、シネマート新宿ほか全国公開。

［作品情報］

『カウントダウン』

原題：焚城

監督・撮影：アンソニー・プン

出演：アンディ・ラウ、バイ・ユー、カレン・モク、ツェー・クワンホウ、イヴァナ・ウォン、ルイーズ・ウォン、フィッシュ・リュウ、ホ・カイ・ワ、ジェフリー・ガイ、リャン・チョンホン、ケニー・ウォン、ロッカー・ラム、ウェスリー・ウォン

2024 年/香港/広東語/136 分/カラー/シネマスコープ/5.1ch

配給：AMG エンタテインメント

字幕翻訳：澁谷展子/映倫区分:G

公式サイト：https://amg-e.co.jp/item/countdown/

配給：AMG エンタテインメント 

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