『KONBINI ZOMBIES(原題)』キャスティング進行中
日本のコンビニを舞台に、イギリスのスタイリッシュさと日本のポップさを融合したゾンビ映画『KONBINI ZOMBIES(原題)』が、東京でのロケハンを経て、キャスティング進行中。このたび実力派スタッフからのコメントが届きました。
監督・脚本を手掛けるのはイギリス出身のモラヨ・アカンデ。BAFTA および BIFA にノミネートされ、デビュー作の短編映画『1745』は、BAFTA およびアカデミー賞公認の映画祭で上映。脚本賞をはじめ多数の賞を受賞するという実力派の女性監督です。
5年以上日本に暮らしている彼女は次のようにコメントしています。
「この作品には、日本での生活経験や、店のカウンター越しに見えた人々の物語が色濃く反映されています。また、私の原点であるイギリスの控えめでドライなユーモアも織り交ぜ、他にはない独自のトーンに仕上がっています」
エグゼクティブ・プロデューサーには、監督モラヨ・アカンデの実の姉モヨ・アカンデが参画。製作と並行し俳優業との両分野で国際的に活躍しており、短編『A.V. Van』では共同プロデュースと主演を務め、アカデミー賞公認の Reel Sisters Film Festival(NY)で最優秀コメディ賞を受賞。近年ではウェストエンドでもデビューし活躍する一流舞台俳優だ。コミカルな作風づくりでは世界が認める実力の持ち主です。
そんな妹との製作作業について「モラヨの脚本を初めて読んだとき、その世界観に一気に引き込まれ、ページをめくる手が止まりませんでした。『Konbini Zombies』は、これまでにない新鮮で大胆なアプローチで、ゾンビジャンルにユニークな風を吹き込んでいます」と語りました。
プロデューサを務めるヘレン・グラッダーズは、A24製作・配給『終わりの鳥(Tuesday)』をプロデュースしたことで有名。同作はテルライド映画祭でのワールドプレミア後、ロンドン映画祭「First Features」部門にも選出され、いま世界で最も注目されている一人です。
本作にも熱烈な想いを馳せており「この映画を日本で撮影できることをとても楽しみにしています。そして、世界中の観客とコンビニ文化の魅力を共有できる、エンターテイメントに富んだ“ラブレター”のような作品になると信じています」と並々ならぬ愛情を注いでいます。
共同プロデューサーとして、デジタルマーケティングにも強い日本の製作・配給会社会社フラッグの小田寛子も名を連ねます。カナダ・バンクーバーで映画制作を学んだ後、日本の映画配給会社を経て、現在では国際共同製作や買付・配給などに従事しています。
小田は次のようにコメントしています。
「ジョージ・A・ロメロがゾンビというジャンルを使って社会風刺を行ったように、この作品もユーモアとエンターテインメントの中に、時代を映す視点をしっかりと持っています。互いの感性やバックグラウンドを尊重し合えるチームの一員として、この挑戦的でユニークな作品に携われることを心から嬉しく思います」
本作は、公益財団法人 東京観光財団(TCVB)から助成金の支援を受け、今年の初めに東京でロケハンを実施。TCVB は都内唯一の広域観光団体として、東京都、東京商工会議所、民間企業、地域観光団体と連携し更なる観光振興を図るため様々な事業を推進する団体で「東京ロケーションボックス」の名称で、映画・テレビドラマ等の円滑な制作をサポートするフィルムコミッション事業も運営しているのです。
ジョージ・A・ロメロ監督の代表作『ゾンビ』(1979)では主人公一行がショッピングモールに籠城し、大衆消費社会に対する皮肉を描きましたが、本作では日本の「消費社会」「空っぽの世の中」「すべてあるようで無機質な空間」を象徴とした「コンビニ」が舞台。主人公はそんな「コンビニ」で自分探しの旅をし、成長していくという皮肉が効いており、ゾンビの根源的テーマをリスペクトする愛に溢れた作品となっています。
現在はキャスティングが進行中とのことで、この令和にどんなゾンビ映画が完成するのか続報に期待です。
日本のコンビニを舞台にしたゾンビ映画
舞台は東京の 24 時間営業コンビニ「ハッピーマート」。浪人生のマユミは、毒舌な帰国子女アマンダ、K-POP アイドルを目指すイケメン店員ジンウー、ホストとコンビニを掛け持ちするヴィーガン男子ケン、そして熱血な店長らと共に、突如発生したゾンビ襲来に巻き込まれ、コンビニに立てこもることに。マユミは、生き延びようと奮闘する中で、マユミは自分自身と向き合い、隠された力を発見していきます。
コンビニという“日常の象徴”を舞台に、 笑いと恐怖、カラフルなキャラクターたちとポップなビジュアル、そして誰もが抱える不安と自己肯定感の欠如を、ネオンに包まれた日本らしい風景の中で描き出します。
[作品情報]
監督・脚本:モラヨ・アカンデ
エグゼクティブ・プロデューサー:モヨ・アカンデ
プロデューサー:ヘレン・グラッダーズ
共同プロデューサー:小田寛子(Hiroko Oda)
コメントをお書きください