デミ・ムーア、やりきれない怒りと哀しみに襲われ『サブスタンス』本編映像

『サブスタンス』5⽉16日公開

主演のデミ・ムーアが第82回ゴールデングローブ賞を受賞、第97回アカデミー賞では5部門ノミネート、第31回SAG賞でも主演女優賞の話題作『サブスタンス』が、5⽉16日に公開。このたび、本編映像が公開されました。

公開された映像は、50歳の誕⽣⽇、エリザベスがトイレで⾃分の“価値“を突きつけられるシーンを捉えたもの。

 

⾃⾝の冠がついたフィットネス番組の撮影終了後、故障中の⼥性トイレを避け、やむなく男性トイレにこっそり⼊ったエリザベス。だが、彼⼥が個室に⼊った後に電話をしながらトイレに⼊ってきたのは、⾃分の番組を担当するプロデューサーのハーヴェイ。そこで⽿にしたのは、エリザベスを番組から下ろし、代わりに若いMCを登⽤したいという電話で、50歳になったエリザベスを貶める雑⾔の数々でした。

 

「あのババア、なぜこんなに続いた︖俺にはまるで謎だ」「オスカー受賞︖知るか。いつだ︖1930年代の『キング・コング』︖」と⽿を塞ぎたくなるような中傷に加え、「⼥の⽣殖能⼒は25歳ごろから低下するんだ」などと下品に笑いながら発⾔。何度も“若い⼥を“と連呼していたハーヴェイに傷つき、苛⽴ちながらも、何も⾔い返せず鏡に映った⾃分を⾒つめる姿が、エリザベスのやりきれない怒りと哀しみを呼ぶシーンとなっています。

 

なお、多くの過去映画作品へのオマージュが込められていることも話題の本作。特に注⽬を集めているのが、スタンリー・キューブリック監督の名作『シャイニング』を想起させる本シーンの演出。『シャイニング』の有名なシーンの⼀つである、特徴的なカーペットのパターンと⻑い廊下が本カットでも登場、独特の視覚・空間表現を⾃⾝の作品に巧みに取り⼊れることで、ファルジャ監督が唯⼀無⼆の世界観を作り上げていることも⾒どころの⼀つとなっています。

美と若さに執着し再生医療に走る大女優の末路

50歳の誕⽣⽇を迎えた元⼈気⼥優のエリザベス(デミ・ムーア)は、容姿の衰えから仕事が減少、ある再⽣医療“サブスタンス”に⼿を出します。治療薬を注射するやいなや、エリザベスの上位互換体“スー(マーガレット・クアリー)がエリザベスの背を破って現れます。

 

若さと美貌に加え、エリザベスの経験を武器に、たちまちスターダムを駆け上がっていくスー。しかし、⼀つの⼼をシェアするふたりには「⼀週間ごとに⼊れ替わらなければならない」という絶対的なルールが。にもかかわらずスーが次第にルールを破りはじめ……。

 

 

『サブスタンス』は、5⽉16日公開。

 

[作品情報]

 『サブスタンス』

監督・脚本︓コラリー・ファルジャ『REVENGE リベンジ』

出演:デミ・ムーア、マーガレット・クアリー、デニス・クエイド

イギリス・フランス/142 分/R-15+

配給:ギャガ 

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