「パラッツォ・モルテーニ東京」が東京・南青山にグランドオープン

ミラノに続く2つめの旗艦店「パラッツォ・モルテーニ東京」

Molteni&C(モルテーニ)が、東京・南青山に新たなフラッグシップストア「パラッツォ・モルテーニ東京(Palazzo Molteni Tokyo)」をオープンしました。(建築写真はモルテーニ東京提供)

世界でもミラノの「パラッツォ・モルテーニ」に続く2つめのこのフラッグシップストアは、地下1階・地上3階の全4フロア、総面積は1,000平方メートルを超え、モルテーニのグローバル化の重要な節目を象徴し、アルフレックスジャパンとの長年にわたるパートナーシップの成果でもあります。

 

2016年からモルテーニのクリエイティブ・ディレクターを務めるヴィンセント・ヴァン・ドゥイセンにとっても日本で初の建築物で、ブランドの世界観を象徴する存在でありながら、日本の文化と美意識を調和的に取り入れています。

「パラッツォモルテーニ東京は、私にも、モルテーニにとっても非常に重要なプロジェクトです。まさに住宅のような建物で、外観が内部構成や居住環境を反映しています。モルテーニの魂とDNAを体現しており、物量感ある壁面と窓、テラスなどから生まれるインパクトに特徴をもたせました。このプロジェクトを構想し始めたとき、建築的であり彫刻的でもある、モノリスのような建築物を作りたいと思いました。質量と空白を対比させ、静けさを保ちながら、幾何学的な建築言語で遊び心を表現しました。」(ヴィンセント・ヴァン・ドゥイセン)

 

パラッツォ・モルテーニ東京のプレオープンには、ヴィンセント・ヴァン・ドゥイセンと、モルテーニグループのCMOジュリア・モルテーニ、Molteni&C副社長のアンドレア・モルテーニが出席しました。

パラッツォ・モルテーニ東京は、住空間を思わせつつ、外観を作るというコンセプトの基に建設されました。一つの彫刻作品を思わせる堅牢な構造内に、自然光がたっぷりと入る開放的な中庭やテラスが設けられるよう精巧に設計されています。外観は、物量と空白のリズミカルな構成が、一枚岩から彫刻されたかのような洗練された美しさを放ちます。積み重なったブロック壁の塊と、空洞のような窓をモダニズムを彷彿とさせる金属パーツがつなぎ合わせ、リズムと奥行きを演出しています。常に動的で単調さを避け、見る角度によって異なる表情を見せる外観となっています。建築の垂直なシルエットは、塊と空白の対比によって強調され、視覚的なインパクトを高めています。

インテリアもヴァン・ドゥイセン

インテリアもヴァン・ドゥイセンが手がけ、Molteni&Cのライフスタイルを体感する旅をイメージした、空間構成が施されています。

 

エントランスを通ると、優雅で温かみのある地上階のホールがゲストを迎えます。この空間はリビングとダイニングがシームレスに融合しており、奥のHI-LINE 6 キッチンは、来客にウェルカムドリンクや軽食を振る舞うカウンターとしても機能します。

 

このフロアではMolteni&Cの代表的なコレクションの一部が展示されています。ソファはAUGUSTO、LUCIO、CLEO、SURF、テーブルは OLD FORD と ARC、スモールテーブルには PICEA、FONTE、ASTER、PANNA COTTA、REGENT が並び、書棚は HECTOR と GRADUATE が紹介されています。

また、イタリアンデザインの名作を復刻するヘリテージ・コレクションからも、ジオ・ポンティのアームチェア D.156.3や、Bonacina 1889 とのコラボレーションによる CONTINUUM D.163.7 などが展示されて

います。

階段を降りた先の地下フロアでは、ヴィンセント・ヴァン・ドゥイセンがデザインしたRATIOキッチンが出迎え、これから始まる体験への期待を高めます。SINCROスライドドアによって、最初のリビングエリアへと自然につながり、そこにはOCTAVEソファ、ヴァン・ドゥイセンのLOGOSサイドボード、深澤直人によるCINNAMONアームチェアなど、厳選された家具が配置されています。

 

このスペースはシェフによるディナーからカジュアルなドリンクパーティーまで、大人数のゲストをもてなせる、賑やかな集いの場として設計されています。まさにイタリアの「SALA GRANDE(大広間)」の陽気で社交的な雰囲気を味わうことができます。

同フロアのドアシステムARIALの向こうには、INTERSECTIONキッチンが調和的に組み込まれた第二のリビングエリアを展開。ALBERTソファが主役として据えられたこの空間では、家族とのひとときや親しい友人との集まりにふさわしい、プライベートで落ち着いた時間が流れています。

2階に上がると、ゲストは落ち着いた雰囲気の踊り場に迎えられます。洗練されたMATEOテーブルとPORTA VOLTAチェアが置かれ、よりプライベートな生活空間への入口として機能します。

 

踊り場を抜けると、スマートな印象のPRIMEキッチンとDEVONスツールを中心に構成されたキッチン&リビングエリアが広がり、居心地の良いTURNERソファや、ジオ・ポンティによる彫刻的なD.153.1アームチェアが空間を引き立てます。屋外テラスへとシームレスにつながる、この明るく開放的な空間は、少人数での優雅な集まりに最適です。

 

踊り場の向こうに歩くと、優雅なGLISS MASTERを設えたウォークインクローゼットを通ってベッドルームへとつながります。AZULベッドとLIVING BOXが静かな洗練を醸し出し、2024年にコンパッソ・ドーロ賞を受賞した象徴的なD.154.2アームチェアが華を添えます。

寝室内にはさらに、包み込むようなPAULソファとジオ・ポンティのD.157.6 DUE FOGLIEソファが置かれた、まるで隠れ家のようにリラックスできるラウンジエリアが展開されています。

ヴァン・ドゥイセンのモダンデザインの傑作、ワードローブシステムGLISS MASTERは圧巻のマスタークローゼットを演出し、Molteni&C Night Collection のなかでも特筆すべき製品です。

最上階には「Molteni&C Apartment」と銘打たれた、プライベートエレベーターでアクセスできる160平方メートルの居住空間が広がっています。ヴァン・ドゥイセンの世界観がダイレクトに体現された、特別なゲストに最高のおもてなしを提供する、最上級のプライベートエリアとなっています。

足を踏み入れるとリビング、ダイニング、テラスがVVDキッチンを通してゆるやかにつながる開放的な世界が広がります。ここでは、伝統とモダンの融合というヴァン・ドゥイセンの一大テーマが、彼のモダンな製品AUGUSTOソファやLOUISAコーヒーテーブルと、ジオ・ポンティによる象徴的な名作D.151.4アームチェアや壮麗なD.859.1テーブルの調和によって体現されています。

テラスにはPALINFRASCAソファやHELIOSキッチンなどの、Molteni&Cのアウトドアコレクションが展示されています。

この「アパートメント」は、力強く建築的でありながら、柔らかな質感と調和させており、ヴァン・ドゥイセンの日本文化への深い理解と敬意が細部に宿る、格別な住空間です。

また、一転して静謐な雰囲気を称える空間にも繋がり、OVIDIOを備えたベッドルームにはささやかなラウンジスペースを設け、就寝前の上質なひとときをもたらします。さらに、彫刻的なバスルームによりこのプライベート空間は完成し、洗練された住まいとしての総合的な体験を提供しています。

このように、イタリアンデザインの傑作で彩られた空間は、Molteni&Cコレクションの魅力を存分に体感できる空間となっており、「上質な暮らしの文化」を発信できる場所として機能します。

 

 

[施設概要]

PALAZZO MOLTENI TOKYO

東京都港区南青山5丁目16-10

info@molteni.jp

TEL 03-3400-3322

FAX 03-3400-3322

営業時間 11:00 - 18:00(予約制)

定休日:水曜日、祝日