『秘顔-ひがん-』6月20日公開
18禁にもかかわらず観客動員数100万人突破で初登場一位の快挙を達成したサスペンス・スリラー『秘顔-ひがん-』が、6月20日(金)より、新宿ピカデリーほか全国公開。このたび、公開を控えキャストからのコメント映像が公開されました。
ソン・スンホン、チョ・ヨジョン、パク・ジヒョンは、「『秘顔-ひがん-』の公開まであと 1 週間です。皆さん、たくさん期待してください!公開を心待ちにしている日本の観客の皆さま、こんにちは。あと 1 週間で公開されますが、ぜひ劇場にお越しになって面白い設定とストーリーを体感してください。映画館でお会いしましょう!」とコメントしています。
また、映画『春香秘伝 The Servant』で朝鮮時代の古典小説「春香伝」を再解釈し、古典を新たに蘇らせたストーリーテリングと大胆な演出、美しい映像表現で観客の支持を獲得。続く『情愛中毒』では、ソン・スンホンを起用し、1960 年代のベトナム戦争後を舞台に抑圧された欲望と禁断の愛を描き、高ぶる緊張感とビジュアルの美しさを両立してジャンル映画の巨匠としての地位を確立したキム・デウ監督。作品ごとに新たな視点と挑戦を試み常に社会通念を揺るがしながら本能的で原始的な感情を掘り下げ、観客に深い余韻を残してきた彼の10 年ぶりの監督復帰作となっています。
ソンジン(ソン・スンホン)とスヨン(チョ・ヨジョン)、ミジュ(パク・ジヒョン)の秘密と抑圧された感情の衝突を繊細に描いたキム・デウ監督は、「人に言えない秘密は誰にでもあるものだ」と語ります。
「所有したい、という欲望同士が衝突することはよくあるもの。今回は、秘密がさらなる秘密を呼び、ぶつかり合ったらどうなるかと考えた。魂や本能の暗い道筋を描いてみたかった」
本作と以前のキム・デウ監督作品との違いについて、「以前は、コミカルさを入れたり表現したいと思っていましたが、今回はそういった部分がない、密度のある真剣で内的な作品を作ってみたかったんです」とし、各キャラクターについては「互いに持っている好意や善意だけではなく、反転を繰り返し、ある意図と欲望が互いに交差し瞬間的に決定されていくことで、人間というものは良い人も悪い人もいなくなるのです。こういったことを、作品を通して表現したかった。俳優たちは、私の意見を本当によく聞いてくれましたが、そんな彼らに投影したかったのは、善悪が不明な人物でした。またそういった人物を演じたという記憶を持っていて欲しかったんです」と、本作で表現したかった人間性についてあげながら答えました。
風変わりな密室スリラーを描くうえで神経を使った点は「まず、熟練していて経験豊富なヘッドスタッフたちと仕事をすることに重きを置きました。各々に十分な自律権を与えながら私が何か細かく指示するというよりかは、彼らがすでにディテールに富んでいましたので、彼らの助けを沢山もらわないと、と思いました。撮影、美術、音楽を担当した監督には本当に細やかさを要求しましたね。それを十分に表現してもらえるよう私の役割は、環境を保証することでした」と述べています。
この点について主演のソン・スンホンも次のようにコメントしています。
「『情愛中毒』の時よりもさらにディテールに焦点を当てていましたね。簡単なセリフ一つにしても、何十回も撮りました。映画を観ていただくとソンジンというキャラクターは、僕が今まで演じてきたキャラクターとは一味違うと感じられると思います。僕自身凄く期待しています。監督との間には信頼関係があるので、とても幸せな時間でした」
ソン・スンホンとは2回目、チョ・ヨジョンとは3回目となるタッグだが、それについては「二人とも、永遠に色褪せない俳優です。人々に対していつも謙虚で、演技者として自分を持っていて、活力があって、二人と一緒ならどんな難しい課題も簡単に解決できる俳優です」と絶賛。
最後に観客に向けて「オーディオに本当に気を使いました。携帯よりも、劇場の巨大なサウンドで視覚的衝撃や経験をしていただきたいです。とてもいい経験になると自信を持って言えます。あなたは感情の IMAX 体験をするでしょう」と語りました。
そこで覗いていたのは、消えたはずの婚約者
婚約者が消え、残された手がかりは、「あなたと過ごせて幸せだった」というビデオメッセージだけ……。
将来有望な指揮者ソンジンは、オーケストラのチェリストでもある婚約者スヨンの失踪に動揺。喪失感に苦しむなか、ソンジンは公演のためにチェリスト代理のミジュと対面します。
スヨンの代わりはいないと考えていたソンジンでしたが、言葉にしがたいミジュの魅力にたちまち惹かれていきます。
大雨の夜、ソンジンとミジュは、スヨンのいない寝室で許されない過ちを犯します。しかし、欲望のままに求め合う 2 人を、失踪したはずのスヨンがすぐ<そこ>で覗いていたのです……。
『秘顔-ひがん-』は、6月20日(金)より、新宿ピカデリーほか全国公開。
[作品情報]
『秘顔-ひがん-』
原題:히든페이스
監督:キム・デウ『情愛中毒』
出演:ソン・スンホン「エデンの東」 チョ・ヨジョン『パラサイト 半地下の家族』 パク・ジヒョン「財閥 x 刑事」
2024 年/韓国/115 分/1:2 ユニビジョン/カラー/5.1ch/字幕翻訳: 田村 麻美/原題:히든페이스/R18
© 2024 [STUDIO&NEW, SOLAIRE PARTNERS LLC]. All Rights Reserved.
配給:シンカ/ショウゲート synca.jp/higan
コメントをお書きください