実話に基づく、理不尽に抗い続けたひとりの女性の物語『アイム・スティル・ヒア』予告編

『アイム・スティル・ヒア』8⽉8⽇公開

第 97 回アカデミー賞で、ブラジル映画初の国際⻑編映画賞等を獲得したウォルター・サレス監督の最新作『アイム・スティル・ヒア』が8⽉8⽇(⾦)公開。このたび、予告編が公開されました。

公開された予告編は、エウニセが家族との幸せな思い出を記録した 8 ミリフィルムを、感情を抑えた表情でみつめるシーンから始まります。

 

「ママは世界⼀の美⼥だ」―夫から深い愛を注がれ、⼦どもたちはビーチで無邪気に笑い、ホームパーティでは⾳楽とダンスに包まれながら、笑顔に満ちた⽇々。そこから⼀転、映し出されるのはその穏やかだった時間が次第に歪んでいきます。

 

軍事政権下という時代の影が社会を覆い始め、ある⽇、エウニセの夫が突然軍部に連⾏され、消息を絶ちます。真実を知ろうともがくエウニセが周囲に助けを求めても「みんなも同じよ」と突き放され、家族への監視も⽇を追うごとに強まっていく始末。

 

それでも、決して⽴ち⽌まらなかったエウニセ。やがて、彼⼥が⻑い年⽉をかけて訴え続けた声が、ついにひとりの報道記者を動かします。事件を世界へ伝えようとするその記者は、世間の関⼼を引くため、悲しげな家族写真を求めました。しかし、エウニセは微笑みながらこう返すのです。「いえ、笑って」―「何よりも重要なのは、軍事政権の犯罪を明らかにして、裁くこと」そう語るエウニセの信念と⾏動は、やがてひとつの声から⼤きなうねりとなり、たった⼀⼈の声が、歴史を動かしていきます。

 

どんな困難にも決して諦めることなく、ただ真実を求めて⾛り続けるエウニセの姿を捉えた、観る⼈の⼼を揺さぶる映像となっています。

 

絶望の淵に立たされた妻の行動が生んだ力

1970 年代、軍事独裁政権が⽀配するブラジル。元国会議員ルーベンス・パイヴァとその妻エウニセは、5 ⼈の⼦どもたちと共にリオデジャネイロで穏やかな暮らしを送っていました。

 

しかし、スイス⼤使誘拐事件を境に政情は⼀変し、抑圧の波が市⺠を覆ってゆきます…。ある⽇、ルーベンスは軍に連⾏され、そのまま消息を絶ちます。突然、夫を奪われたエウニセは、必死にその⾏⽅を追い続けるも、やがて彼⼥⾃⾝も軍に拘束され、過酷な尋問を受けることとなります。

 

数⽇後に釈放されたものの、夫の消息は⼀切知らされず。沈黙と闘志のはざまで、それでもなお、彼⼥は夫の名を呼び続けます──。

 

⾃由を奪われ、絶望の淵に⽴たされながらも、エウニセの声はやがて、時代を揺るがす静かな⼒へと変わっていきます。

 

『アイム・スティル・ヒア』8⽉8⽇公開

 

[作品情報]

『アイム・スティル・ヒア』

原題︓AINDA ESTOU AQUI

英題︓I'M STILL HERE

監督︓ウォルター・サレス

脚本︓ムリロ・ハウザー、エイトール・ロレガ

出演︓フェルナンダ・トーレス、セルトン・メロ、フェルナンダ・モンテネグロ

 

⾳楽︓ウォーレン・エリス

撮影︓アドリアン・テイジド

2024 年|ブラジル、フランス|ポルトガル語||137 分|カラー|ビスタ||5.1ch

字幕翻訳︓原⽥りえ|レイティング︓PG12

提供︓クロックワークス、プルーク 

配給︓クロックワークス

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公式 H P ︓ https://klockworx.com/movies/imstillhere/