『ジョニーは戦場へ行った』4Kと『野火』4K、8月1日全国公開
終戦80年企画『ジョニーは戦場へ行った』4Kと『野火』4Kが、8月1日(金)角川シネマ有楽町ほか全国公開決定。このたび、新場面写真10点が公開されました。
『ジョニーは戦場へ行った』4K からは、砲弾により目、鼻、口、耳、両手、両足を失うも、殺風景な病室で辛うじて意識を保つ主人公ジョーや、彼と心を通わせる白衣の天使をとらえた[現実]シーンのモノクロ写真、混沌とした意識下で回想される出兵前の恋人との思い出や幼少期の記憶の中の父親、戦地での神と思しき存在(ドナルド・サザーランド)を写した[空想]シーンのカラー写真が取り上げられています。
『野火』4K からは、病弱な中年兵士の主人公・田村(船越英二)が荒れ果てた戦地に佇む印象的なカットをはじめ、仲間の若い兵士・永松(ミッキー・カーチス)との移動、狂人に成り果てた兵士との奇妙な対話、教会入口に積み上げられた死体の山を前に力を失う主人公、足を負傷した中年兵士・安田(滝沢修)との諍いが取り上げられています。
終戦 80 年企画『ジョニーは戦場へ行った』4K 触覚以外の全感覚と四肢を失い“意識ある肉塊”と化した青年の魂の叫び
ジョーが目を覚ますと、病院のベッドの上に横たわっていました。第一次世界大戦下、志願してヨーロッパ戦線に出征したアメリカ兵の彼は、砲弾により目、鼻、口、耳を失い、運び込まれた病院で両腕、両脚も切断。首と頭がわずかに動き、皮膚感覚だけが残ったが、姓名不詳の<407 号>と呼ばれ、軍部の実験材料として生かされることに。鎮痛剤を打たれ意識が朦朧とする中、ジョーは想いを巡らせます。最愛の恋人カリーンとの出発前の一夜、釣り好きだった父親と過ごした日々…。
[作品情報]
原作・脚本・監督:ダルトン・トランボ「〔新訳〕ジョニーは戦場へ行った」(角川新書/KADOKAWA 刊)
製作:ブルース・キャンベル
撮影:ジュールス・ブレンナー
編集:ミリー・ムーア
出演:ティモシー・ボトムズ キャシー・フィールズ ジェイソン・ロバーズ ダイアン・ヴァーシ ドナルド・サザーランド
1971 年/アメリカ/112 分/カラー・モノクロ/ビスタ
©ALEXIA TRUST COMPANY LTD.
終戦 80 年企画『野火』4K 生死の境で人間が獣と化す 極限状態に追い込まれた兵士が迫られる非情な選択
第二次世界大戦末期、フィリピンのレイテ島。日本の敗北が濃厚な状況下で、肺病を患った一等兵・田村は部隊から追い出され、病院からも食糧不足を理由に入院を断られます。病院の前で、田村は同じく厄介者として見放された若い兵の永松、足の負傷で歩けなくなった中年兵の安田と出会います。病院が襲撃され、一人逃げた田村は、飢えに駆り立てられるように熱帯のジャングルを彷徨い、途中、別の部隊に同行するも、米軍の一斉砲撃により他の兵士たちは全滅し…。
[作品情報]
監督:市川崑 原作:大岡昇平「野火」(角川文庫/KADOKAWA 刊) 脚本:和田夏十
撮影:小林節雄
音楽:芥川也寸志
出演:船越英二 ミッキー・カーチス 滝沢修
1959 年/日本/105 分/モノクロ/シネマスコープ
©KADOKAWA 1959
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