少女時代ユリはスリラー好き!『侵蝕』

『侵蝕』9月5日公開

触れるものすべてを地獄の深淵に引き摺り込む、韓国発・精神メンタル崩壊スリラー『侵蝕』が、9月5日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開。このたび、オルタナティブポスターとキャストコメントが公開されました。

公開された2種のオルタナティブポスターは、桐野夏生「ダークネス」の書籍の装画などで知られるイラストレーター•四宮愛によるイラストを用い、本作のティザーポスター、メインポスターを手掛けたグラフィックデザイナー•成田祐人がデザインしています。

 

ヨンウンとソヒョンが抱きしめ合っているポスターは、“水”と“母性”という点からインスピレーションを受けたイラスト。この抱擁は「愛」なのか、それとも怪物を世に放たぬための「拘束」なのでしょうか──。子どものあどけない表情と、水面に映るまったく異なる表情からソヒョンの二面性が感じられ、静かでありながら胸を締めつけるような切なさが漂います。

 

白と黒のコントラスト、そして危険信号とも取れる黄色が印象的なシーソーのポスターは、ソヒョンの「恐怖体験ごっこ」から着想を得たもの。恐怖体験ごっこという危険な遊びの始まりを捉えた一瞬に、不穏な予兆がにじみ出ています。

 

繊細でありながらシンプルに研ぎ澄まされ、観る者の解釈を許しつつも、得体の知れぬ不安と底知れぬ孤独を漂わせる、不気味なオルタナティブポスターとなっています。

 

本作の役作りについて、クォン・ユリは次のようにコメントしています。

 

「シナリオがとても興味深かったですし、もとはウェブトゥーンなので、事前に具体化されていてとても役に立ちました。私とソルさんは撮影前に頻繁に会うことにより、演技の練習も、個人的なお話も沢山出来ました」

 

一方、クァク・ソニョンは次のようにコメントしています。

 

「役作りをする過程がいらないくらい、キャラクターの個性や目的とするところが鮮明だったので、そのなかで表現をすることができました。何

かを特別に準備しなくても演じられる、素晴らしいシナリオといい時間を過ごせました」

 

イ・ソルは次のように撮影中のエピソードを語ります。

 

「不思議なことに、監督たちと家が近かったんです。徒歩でも移動できる距離だったので、準備期間も撮影期間も頻繁に会って話し合いました。その時間の中で監督たちにお勧めされた『パール』や『ファニーゲーム』、キム・ギヨン監督の『下女』を観ながら、こういう方向性を望んでいるんだな、なら私にできることは何かと悩みながら撮影しました」

 

スリラーやホラー作品について、クォン・ユリは次のように明かします。

 

「私はスリラーが大好きです。驚かされたり、幽霊が出るものより、推理して追跡して犯人は一体誰なんだという緊張感が続き、手に汗握るジャンルが好きです。私がそのジャンルの中の一人になることができて、嬉しかったですし、何よりシナリオを読んだとき最初から最後まで一気読みしました」

 

本作において大きなテーマとなる“母性”については、実生活において母親であるクァク・ソニョンは次のように考察を加えています。

 

「母性とは、終わりのない感情です。作中のようなあまりにも辛い状況下で(子供に)そこまでしなきゃいけないかなと考えることもできますよね。彼女は他人の目を気にしているので、他人から見える普通の生活を守るために、または自身がここまで努力したのにここで諦めることはできない、もっとやってみようと進んでいきます。この子を平凡で幸せだった時に戻したいという情熱心は、母性以上の感情として表現しました」

 

各俳優がこの作品でみせた新しい姿についてイ・ソルは次のように語ります。

 

「私はインディペンデント映画にたくさん出演してきましたが、方言がなかったり、外国人設定じゃない役は今回が初めてな気がします。韓国人としてソウルの言葉を話せたことは嬉しかったですし、それだけでも私にとっては新しい経験でした」

“侵す者”と“侵される者”──その絡み合う関係の深層を暴き出す

ヨンウンは水泳インストラクターとして静かな生活を送っていましたが、その日常は 7 歳の娘ソヒョンの奇妙な行動によって次第に崩れ始めます。彼女の小さな手が巻き起こす恐怖は日に日に増してゆき、母娘の関係は闇に包まれて…。

 

『侵蝕』は9月5日(金)より、新宿ピカデリーほか全国公開。

 

 

[作品情報]

『侵蝕』

原題:침범/英題:SOMEBODY/

脚本/監督:キム・ヨジョン、イ・ジョンチャン 

出演:クォン・ユリ(少女時代) 「仮釈放審査官 イ・ハンシン」、クァク・ソニョン「ムービング」、イ・ソル「D.P. -脱走兵追跡官-」、キ・ソユ「私たちのブルース」

2025 年/韓国/韓国語/112 分/カラー/2.39:1/5.1ch/字幕翻訳: 平川こずえ/G 配給:シンカ

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